うぉぉぉ西武の「赤電」健在! 黄色の食パン顔も超懐かしい! 「え、もうすぐ全部いなくなるの!?」
旅客用車両が西武鉄道の中古だらけという「西武王国」の地方私鉄があります。ただし、その一つはまもなく激変する見込み。西武王国“最後のとき”を見てきました。
まもなく、全てが変わっちゃう?
このようにセメント工場と切っても切り離せない関係を持つ秩父鉄道と三岐鉄道は、ともに太平洋セメントが筆頭株主になっています。よって、秩父鉄道と三岐鉄道は「遠い親戚」のような関係と言えます。

家電量販店ビックカメラのCMソングの歌詞「東が西武に西 東武」に引っかけると、主力の旅客用車両が元東急電鉄の秩父鉄道と、元西武鉄道が走る三岐線は「東が東急に西 西武」と言うべき関係です。
しかしながら、後者は過去のものになる日が刻一刻と近づいています。
三岐鉄道はJR東海から譲り受けた211系を改造した「5000系」を、三岐線で2025年5月から営業運転すると公表。「既存車両の更新用として」3両編成を計24両導入するとしており、この車両数は、引退が発表された編成を含めた元西武車両と一致します。したがって置き換え完了後は5000系に一本化される見通しです。
富田駅の近くや東藤原駅構内などでは、元西武車両の後を襲う211系が「湘南色」の帯のままで留置されていました。かつての西武車両の雰囲気を追体験するため、三岐鉄道三岐線を訪れるべきなのは「今でしょ」と言えます。
Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。
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