大阪の「コの字型ターミナル駅」一部地下化へ 11年ぶり“事業再開方針 「機運が高まってきている」

大阪市が、JR学研都市線(片町線)「京橋駅」の地下化事業を再開する方針を固めました。

学研都市線「地下化」の続き、事業再開へ

 大阪市が2025年5月14日に開催した建設事業評価有識者会議にて、JR学研都市線(片町線)「京橋駅」の地下化事業を再開する方針を固めました。

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京橋駅に入るJR学研都市線の電車(画像:PIXTA)。

 京橋駅はJR大阪環状線、JR東西線および学研都市線、京阪本線が交わる大阪有数のターミナル駅です。大阪環状線と京阪は高架駅ですが、学研都市線の駅は地上にあり、「コ」の字形の配置となっています。この下辺にあたる地上の駅を地下化するものです。

 1997年にJR東西線が地下線で開通した際、京橋駅の西側にあったかつての起点「片町駅」を廃止したうえで、京橋駅がJR東西線の終点・学研都市線の起点となりました。現在は京橋駅の西側で線路が地下から地上へ出てきます。

 その後、京橋駅周辺も地下化の構想が進められたものの、着手できないまま、財政の観点から他の事業中路線に集中するとして2014年に「事業休止」となったものです。

 しかし、南北に計画されている幹線道路(豊里矢田線)が延伸できくなくなっているほか、駅周辺の街づくりの機運が高まっていること、また市内の他の連続立体交差事業が進捗していることから、本事業の再開のメドが立ってきたといいます。

 これを受けて市は本事業の対応方針について、予算執行を行わない「事業休止(D)」から、予算内で着実に継続実施する「事業継続(B)」に事業のランクを引き上げる方針です。「まずは早期の都市計画決定をめざす」としています。

 事業区間は約1300mで、途中にある3か所の踏切が除去されます。現在線を走らせながら、その横に地下構造物を構築する「別地下化方式」で建設し、現ルートよりも若干北側、京阪京橋駅に寄った線形となる案が示されています。

 また、駅部は地下2階にホーム、地下1階にコンコースを設け、大阪環状線の下に市道を通します。

 事業費用は約1031億円。都市計画決定後、2030年度の事業認可、2053年度の完了を想定しています。2000年度の着工準備採択から数えて半世紀をまたぐ大事業となる見込みです。

【え…再開!】これが新しい「京橋駅」です(地図/写真)

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