東武東上線「最大のターミナル」様変わりへ “駅前まるごと再開発”に駅の大改良も 着工はいつ?

長期間工事が続きます。

再開発の着工時期が明らかに

 東武鉄道は2025年5月19日、2024年度決算説明資料を公表。その中で、東武東上線のホームや東武百貨店などがある池袋駅西口再開発のスケジュールを明らかにしました。今後は2027年度の再開発組合の設立認可と事業計画認可を経て、2030年度の工事着工を目指すとしています。

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東武東上線「TJライナー」の車両(画像:写真AC)

 池袋駅西口再開発は、三菱地所や東武鉄道などが参画する市街地再開発準備組合が事業主体となる地区(約4.5ヘクタール)と、東武鉄道の単独事業地区(約1.5ヘクタール)を合わせた約6.1ヘクタールが対象です。東武鉄道の単独事業地区は、主に駅などの鉄道敷地となります。

 事業では、地上41階地下4階・高さ約220m(A棟)、地上50階地下5階・高さ約270m(B棟)、地上33階地下6階・高さ約185m(C棟)のビルが建設される予定です。

 総延べ床面積は約58万2700平方メートルにおよび、再開発ビル内には、オフィスや商業施設、グローバルブランドのホテルなどが入る見込み。完成後は、池袋駅西口に超高層ビルが3棟そびえ立つ形になります。

 再開発にあわせて、東武東上線の池袋駅も改良される見込みです。線路を3線から4線に増やすほか、ホームの狭い箇所の改善が検討されています。これにより、列車の増発も可能になる見込みです。

 これまでに公開された完成イメージ図をみると、天井の低い空間が多い東武池袋駅が、もはや「別の駅」と見紛うほど開放的に生まれ変わっています。さらに、再開発ビルから駅北側で線路をまたぐ池袋大橋にかけて、東上線の線路上空を南北方向に結ぶ約350mの歩行者デッキも設けられます。

 東武鉄道は今後、同社の代表拠点である池袋に加え、東上線全体のバリューアップを目指すとしています。

【完成予想図】もはや別の駅!? これが東武池袋駅の改良&再開発のイメージです

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