屋内で好きなだけ射撃OK! 北欧製「ガチ訓練用の大砲」隊員のクセまで丸裸に

千葉県の幕張メッセで開催された「DSEI Japan」にあったスウェーデンのサーブ社ブースにゲームセンターのような射撃システムがありました。実は、これ屋内でも実施可能な無反動砲の射撃シミュレーターだとか。実際に撃ってみました。

VRだからできる 兵士の技量を丸裸にする分析能力

 筆者(布留川 司:ルポライター・カメラマン)が実際に「インドア・トレーナー」を試したときには、標的はロシア製と思われる主力戦車と歩兵戦闘車でした。各標的は形状だけでなく内部の装甲形状や防御力まで再現されている模様で、こちらが発射した弾種や命中箇所によって受けるダメージが異なるほどです。仮想敵国の兵器を標的にした実弾射撃訓練を現実に行うのは難しいため、それが自由にできるのはシミュレーターならではの長所といえるでしょう。

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カールグスタフM4の「インドア・トレーナー」。左がプログラムを動かすノートパソコンで、右のスタッフが持っているのが模擬ランチャー。非常にコンパクトで、室内で訓練を行うことができる(布留川 司撮影)。

 また、シミュレーターでの射撃はすべての動作がパラメーターで記録されており、射撃後に訓練を受けた人の能力が数値で見ることができます。たとえば、ランチャーを動かして照準を合わせるときも、その動きと合わせるまでの時間は記録に残り、その様子をリプレイで見ることもできます。また、ランチャーの引き金にかかる圧力も数値として記録されているため、初心者がよくやる急激に引き金を引いて照準が狂う「ガク引き」の徴候も知ることができます。

 この「インドア・トレーナー」では、標的に射撃が当たったかどうかを単純に判断するのではなく、使用した人間のVR世界での一挙手一投足をデータとして記録し、その技量を数値で示すことができるのです。

 訓練用シミュレーターといえば、昔は訓練を補助する簡易的な装置という認識がありました。しかし、近年はコンピューターやグラフィック性能の向上や、没入感を高めるVR技術の発展によって、その内容も大きな進化を遂げており、現実世界の訓練ではできない特殊な環境を作り出すことも可能となっています。

 こうしたことから訓練体系も大きく変化しており、今後は「インドア・トレーナー」のようなシミュレーターを活用する機会が増えていくのかもしれません。

【何の戦車か分かる?】本物そっくりな旧ソ連製戦車と歩兵戦闘車です(写真)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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