「JAL・ANAなら無料だろ」→カウンターで絶望! 外資FSCじゃ普通の「ワナ航空券」回避方法は?
「手荷物預けが無料だからフルサービスキャリアを選ぶ」――これまで“常識”だったこのルールが、海外航空会社では崩れつつあります。しかも、これに関し悲痛な声も。そうしたなかでトラブルなく乗るには、どうしたらいいのでしょうか。
航空会社では「運賃体系が変わっていますよ?」と周知も…
ただ航空会社の公式サイトからベーシックエコノミーで予約手続きを進めると、各段階で「無料預け入れ手荷物なし」といった警告や「制限事項を承認する」というチェックボックス、「あと○円でより快適な旅を」といった案内が行われるのが一般的です。
これは利用者に「より上の予約クラス(=より高い運賃)」での予約に目を向けさせるとともに、「手荷物預け入れが有料である」と周知させるためのものと言えます。
こうした予約フローの設計により、ベーシックエコノミーを選択して予約を進めた人の多くは、航空会社の思惑どおりにひとつ上の予約クラスを選択しなおします。最終的にベーシックエコノミーで予約を確定する人は、「こうした制限をしっかりと納得した上で、より安く旅行したい人」に限られることになります。
それならば、冒頭でご案内した「空港に行ったら預け入れ手荷物が有料だった」といったトラブルとは無縁のはずですが、予約は必ずしも航空会社の公式サイトだけで行われるわけではありません。
旅客の一定数はOTA(オンライン旅行代理店)など、航空会社の公式サイト以外で航空券を予約、購入します。問題となるのは、こうしたOTAなどの利用者なのです。
OTAなどに直接アクセスする、もしくは航空券価格比較サイトからOTAなどに遷移して予約、購入手続きを進める場合、そのフローで航空会社公式サイトのように「航空券の利用条件のわかりやすい案内」「より上の予約クラスへの誘導」が行われるとは限りません。
そのため、預け入れ手荷物が有料の予約クラスでも、「FSCだから預け入れ手荷物は無料だ」と思い込んで予約・購入し、空港カウンターではじめて「預け入れ手荷物が有料なんて聞いてない!」という事態に陥る可能性があるのです。
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