「1周しない山手線」「横浜駅まで行かない横浜線」まだある首都圏「残念な行先」路線!それぞれがもつ複雑なワケとは
乗りものニュースでは読者アンケートを実施。首都圏の路線を中心に「残念な行先」に関する意見が多く挙がりました。それぞれ何が「残念だ」と感じさせるのでしょうか。
何本も列車見送り?なんで?
第4位には、JR中央線下り方面の「豊田行き」がランクインしています。

「八王子駅まであとひと駅なのに!」(10代・女性・首都圏在住)
「豊田行きはガラガラで後続の高尾行きが混雑していることが多い」(50代・男性・首都圏在住)
「豊田行き」は、平日の8・9時台と22・23時台に多く設定されています。豊田駅の先には豊田車両センターがあり、出入庫や折り返しの関係で「豊田発」の列車も運行されています。
「駅によっては豊田行き、青梅行き、立川行きのような順番でやってきて、いつまで経っても八王子に行けないことがある」(30代・男性・首都圏在住)
例えば新宿駅において平日20時51分発の高尾行きを逃すと、55分発豊田行き、21時2分発青梅線直通青梅行き、5分発通勤快速青梅行き、8分発立川行きと続くため、立川以西の八王子・高尾方面へ向かおうとすると、しばらくたどり着けません。
「あと1駅の八王子、または終点の高尾まで行ってほしい」という声が多い一方で、「特快との兼ね合いを考えると、むしろ各駅停車は立川止まりで良いのでは」という意見もありました。
また、JR総武線からは7位に「津田沼行き」、10位に「中野行き」がランクインしました。特に三鷹~御茶ノ水間を並走する中央線の休日ダイヤに関して、複雑かつ切実な意見が挙がりました。
「高円寺~西荻窪は、休日は中央線快速が止まらない」(首都圏在住)
「そのせいで快速が杉並三駅に停車していて遅い」(20代・男性・首都圏在住)
「三鷹行きが激混みとなるため。また10分程度ホームで待つことになる」(40代・男性・首都圏在住)
平日の中央線快速は、三鷹~中野間の「吉祥寺」「西荻窪」「荻窪」「阿佐ヶ谷」「高円寺」に停車しますが、土休日は「西荻窪」「阿佐ヶ谷」「高円寺」を通過します。この“杉並3駅”はかつて地元商店街の要望で、一部列車が停車するようになった経緯がありますが、混雑緩和や速達性の観点から現在の停車駅体系が定着しています。
そのため杉並3駅を利用する場合は総武線に頼らざるを得ませんが、「中野行き」の存在によって、三鷹まで直通する列車の本数がさらに減少しているのです。
東京メトロ東西線が中野から三鷹まで総武線内に乗り入れていますが、ホームが異なるため乗り換えに時間がかかり、1本見送らざるを得ないという声も寄せられました。
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