空自「史上初の長距離飛行」の“貴重な光景”が公開! F-15と最新大型機がドッキング
航空自衛隊機が、初めてカナダに着陸しました。
最新の空中給油機KC-46AがF-15に空中給油
航空自衛隊は2025年9月17日、千歳基地(北海道千歳市)に所属するF-15戦闘機がカナダにあるグースベイ空軍基地に着陸したと発表。公式Xで着陸の様子や、F-15が最新の空中給油機であるKC-46Aから空中給油を受ける様子を捉えた画像を公開しました。

今回の長距離飛行は、9月14日(日)から10月1日(水)まで行われる「北米・欧州親善訪問(Atlantic Eagles)」の一環。航空自衛隊機がカナダに着陸するのは初となります。
千歳基地を出発したF-15は、9月15日にアメリカ・アラスカ州のアイルソン空軍基地に到着していました。今後は、イギリスのコニングスビー空軍基地およびブライズ・ノートン空軍基地、ドイツのラーゲ空軍基地を巡る予定となっています。
なお、「北米・欧州親善訪問」には、第2航空団(千歳基地)のF-15戦闘機4機、第1輸送航空隊(小牧基地)のKC-767空中給油・輸送機1機、第2輸送航空隊(入間)のC-2輸送機1機、そして第3輸送航空隊(美保)からC-2輸送機とKC-46A空中給油・輸送機が各1機(計2機)の総計8機、人員約180名が参加しています。なお、F-15は第201飛行隊の機体で、尾翼や増槽に記念マーキングが描かれています。
今回、航空自衛隊が公開した画像は、KC-46AがF-15に空中給油を行う様子を捉えています。KC-46Aは、航空自衛隊が2024年度から本格運用を開始した最新の空中給油・輸送機で、パイプ状の給油装置「フライングブーム」とホース状の給油装置「ドローグ」両方を備え、受油機能を持つほとんどの機体に給油が可能となっています。
ただ、本機を運用するアメリカ軍では空中給油システムの深刻なトラブルが問題になっており、改修が続けられていました。
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