【21世紀最初の観艦式】小泉総理・石破長官も出席! 来場者で賑わったハレの日

2025年10月21日まで内閣総理大臣だった石破 茂氏。彼が防衛庁長官だったのが2002年、いまから23年前です。当時は小泉純一郎氏が総理大臣でした。2人を迎えて執り行われた国際観艦式を振り返ります。

ロシア海軍が3隻も軍艦を派遣していた昔の観艦式

「天気晴朗、波低し」――これは今から23年前、2002年10月13日に開かれた海上自衛隊創設50周年を記念する国際観艦式を終えた小泉純一郎首相(当時)のコメントです。この時の防衛庁長官は石破 茂。その後、彼も首相になり、2024年10月1日から2025年10月21日まで自衛隊の最高指揮官でした。

 観閲艦は背負い式の砲塔が特徴的なヘリコプター搭載護衛艦「しらね」(基準排水量5200トン)でした。同艦を含む観閲部隊の艦艇は、東京の晴海埠頭に横並びで接岸しており、旧晴海客船ターミナルビルからはその様子を一望することができました。

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護衛艦「しらね」の艦橋上から観閲する小泉首相と石破防衛庁長官(両者とも当時)ら要人たち(高橋郁夫撮影)

 2002年の国際観艦式は東京湾において停泊式で行われました。興味深いのはロシア海軍からミサイル巡洋艦「ヴァリャーク」、タランタル級コルベット「R-18」、キロ級潜水艦「モゴーチャ」の3隻が参加していたことです。

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Writer:

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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