原付免許で125ccバイク解禁へ「新基準原付」ついに始動! でも油断すると“無免許扱い” その落とし穴とは?

このたび、ホンダから業界初となる「新基準原付」適合モデルが発表されました。これらは同年11月20日に発売予定です。原付免許で乗れるのに排気量は125ccクラス。この新しい乗りものは、いったい何ができて、何に注意すべきなのでしょうか。

日本独自の「ガラパゴス規格」残すためには

 直接の引き金となったのは、継続生産される現行の原付一種モデルに対して2025年11月から全面適用される「令和2年排出ガス規制」です。この厳しい規制を50ccの小排気量エンジンでクリアするのは、技術的にもコスト的にも極めて困難でした。

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原付のイメージ(画像:PIXTA)

 加えて、50ccという排気量区分は、世界的に見れば、ほぼ日本特有ともいえる「ガラパゴス規格」でした。世界市場の主流は125ccクラスであり、日本専用の50ccモデルを開発・生産し続けることは、メーカーにとって大きな負担となっていたのです。

 事実、この規制対応の難しさから、スズキは「アドレスV50」といった50ccスクーターの生産終了を検討していると報じられており、市場からの撤退を選ぶメーカーも出てきています。

 とはいえ、このままでは50cc市場が消滅してしまうという危機感から、業界団体が政府に提案したのが、今回の新基準原付の構想でした。

 世界で大量生産されている125ccクラスの車体をベースに、出力を50cc並みに制御することで、排ガス規制とコストの問題を同時に解決しようと考えたのです。まさに苦肉の策と言えるでしょう。

 なお、「車体が大きくなっても安全なのか」という懸念もありましたが、警察庁の有識者検討会は、出力制御した125ccバイクと従来の50ccを比較検証した結果、「運転のしやすさは、現行の原付とおおむね同等」であり、「危険性は感じられない」と公式に結論づけています。

【写真】これが新基準原付の新型「スーパーカブ」「Dio」です

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コメント

1件のコメント

  1. なんでずっと誤解されそうなタイトルで読者釣ろうとするんだ。くるまのニュース並みに酷くなってきてるよ。

    ユーザー側は高くなって重くなる以外にとくに変更もメリットも無いのに。