知られざる「もうひとつの大統領専用機」40年飛んだ緑の米軍ヘリ 来日はこれが最後か?

アメリカのトランプ大統領が乗ってきた「エアフォースワン」の傍らに停まっていた緑色のヘリコプター、これも大統領専用機になります。「マリーンワン」と呼ばれるこの機体、じつは日本の空を飛ぶのは最後かもしれません。

知られざるもう1つの大統領専用機

 ドナルド・トランプ米大統領の訪日に伴い、2025年10月27日に羽田空港へ飛来した大統領専用機VC-25A「エアフォースワン」は多くの注目を集めました。

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大統領専用ヘリのVH-3D。大統領が乗っているときのコールサインは「マリーンワン」(深水千翔撮影)。

 実はこの時、もうひとつの大統領専用機が羽田空港でトランプ大統領の到着を待っていました。コールサインは「マリーンワン」。機体は、アメリカ海兵隊の第1海兵ヘリコプター飛行隊に所属するヘリコプター、VH-3D「シーキング」です。同機は5日前の10月22日に在日米軍の厚木基地(神奈川県)へ到着し、事前にルートチェックなどを行っていました。

「マリーンワン」とは、アメリカ大統領を乗せた際の海兵隊機のコールサインです。アメリカ大統領はホワイトハウス(合衆国大統領官邸)から、最も近い空軍飛行場であるアンドルーズ空軍基地へ向かう場合など、短距離を移動する際は専用のヘリコプターを使用します。外遊時は事前にアメリカ本国から現地へと輸送され、大統領専用車「ビースト」などと共に大統領の移動を助けます。

 トランプ大統領は今回、羽田空港と港区六本木にある在日米陸軍施設「赤坂プレスセンター」とのあいだを「マリーンワン」で移動しました。

 要人輸送を担う第1海兵ヘリコプター飛行隊では、大統領や副大統領、閣僚などの移動で使用する機体として、SH-3哨戒ヘリをベースにしたVH-3Dと、汎用ヘリUH-60「ブラックホーク」をベースにしたVH-60N「ホワイトホーク」に加え、シコルスキー「S-92」をベースにした新型のVH-92A「パトリオット」を運用しています。

 これらを「マリーンワン」として運用する際は、常に同一機種で編隊を組んで飛行します。2022年5月にバイデン前大統領が来日したときは、横田基地(東京都)で大勢の来場者が見守るなか、2機の「マリーンワン」が同時に飛び立ちました。

 ちなみに2機セットというイメージが強いですが、多い時には5機編隊で運用されることもあるそうです。離陸後は大統領がどの機体に乗っているかわからなくするため、定期的に隊列を変えて目的地へと飛行します。

【写真】もうひとつの大統領専用機「マリーンワン」です

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