独「月1万円で鉄道・バス・地下鉄が全国乗り放題!」“サブスク”はローカル線の未来を変えるか? 実は日本でも静かに始まっていた
動画や音楽でおなじみの「サブスク」ですが、鉄道の世界でも革命が起きています。「赤字だから値上げ」という暗いニュースが多いなか、世界や日本で始まっている意外な取り組みを紹介します。
赤字でも鉄道を残すべき「意外な理由」
一方で、こうした安売りや優遇策を見ると、「赤字のローカル線をなぜそこまでして維持するのでしょうか。」と疑問に思うかもしれません。
ただ、そこには単なる採算性だけではない深い理由があります。ここでカギになるのが、「町全体のサイフ」で考えるという視点です。
もし鉄道を廃止すると、どうなるでしょうか。自治体は子どもたちのためにスクールバスを何台も手配しなければなりません。
また、お年寄りが外出できなくなって元気をなくせば、結果として地域の医療費が増えるかもしれません。
逆にいえば、鉄道があることで商店街や病院へのアクセスが保たれ、地域の暮らしがスムーズに回るというプラスの面があるといえるでしょう。
「鉄道の赤字を埋めるお金」と「鉄道がなくなった後に発生するコスト」を比べたとき、実は赤字でも鉄道を残してみんなで乗るほうが、町全体としては安上がりになるケースがあります。
これは専門用語で「クロスセクター効果」と呼ばれますが、要は「損して得取れ」のまちづくり版といえます。
つまり、鉄道のサブスク化は単に運賃を安く見せる仕掛けではありません。みんなが使いやすくして利用を増やし、地域のコストを丸ごと下げていくためのツール(道具)といえるのです。
次に電車に乗るときは、「この路線は、街のどんな『得』を支えているのか」と考えてみると、車窓の景色が少し違って見えるかもしれません。





貧相すぎると言っても保存鉄道の乗車券だから昔風にしているだけですね。
何でDeutschland-Ticketkの写真にしないのか理解不能。
Deutschland Ticketは58ユーロですよ。値上がりしました。