あなた本当に必要ですか?「ランクル」「ゲレンデ」買ってから遭遇する“試練”とは 解決策はただ一つ!?

リセールの高さやステータス性から、トヨタ「ランドクルーザー」やメルセデス・ベンツ「Gクラス」は絶大な人気を誇ります。しかし、これらは本格オフロード車ゆえに、街乗り主体のユーザーには不便な部分も多いのです。

切実すぎる数々の“おカネの問題”

 車体の大きさや重さは、そのまま維持費の高さにも直結します。もっともわかりやすいのが、重さに比例して高くなる重量税です。

Large 20260105 01

拡大画像

“ゲレンデ”の通称でも知られるメルセデス・ベンツ「Gクラス」(画像:メルセデス・ベンツ)

 たとえば「ランドクルーザー300ZX」は重量税が7万3800円なのに対して、「RAV4ハイブリッド」なら1万5000円で済みます。また「カローラクロス ハイブリッド」に至っては、なんとエコカー減税が適用されるため0円です。重量税は新車購入時だけでなく、車検時にも毎回支払いますから、負担は大きくなります。またランクルもゲレンデも、重い車体を走らせるため大排気量のエンジンを積んでいますから、排気量で課税基準を設けている自動車税も当然高額です。

 さらに、大きく重いクルマは燃費が悪いというのが常で、グレードによっては両車ともWLTCモード燃費が10km/Lを下回ることも。カローラクラスと比較すれば、燃料費は2~3倍かかると思っていいでしょう。

 加えて、タイヤも車体サイズに応じた大径タイプですから、タイヤ本体も驚くほど高額です。同じ銘柄のタイヤでも、たとえば17インチなら1本4万5000円程度のところ、20インチでは約1.5倍の6万6000円ほどになります。つまり移動体として考えると、クルマにとって重いということは何ひとつ良くないのです。

 そして、最後に大変なのが自動車保険と保管環境の確保です。特にランクルは、どのモデルも非常に盗難件数が多いことで有名です。日本損害保険協会がまとめている「自動車盗難事故実態調査結果」によると、ランクルは車名別の盗難件数で、2022年~2024年の3年連続ワースト1。また車上ねらいの件数では、ランクルのみならず「メルセデス・ベンツ」(ゲレンデ以外も含む)もワースト5に入っています。

 当然、車両保険は高額であり、また盗難や車上ねらいの被害が怖いので、下手なところには停められません。保管する場所は、シャッター付きのガレージがおすすめです。さらに車体の大きさと重さにより、外出先での駐車場探しにも苦労します。普通の立体式駐車場には停められず、平置きでもハミ出ないよう広い区画を持つ駐車場に限られます。こうした点も、この2モデルならではの悩みでしょう。

 本格的オフロード車で超ヘビー級の2台は、街乗り用途だけではいろいろと問題点を抱えていることがわかります。しかし逆に言えば、経済力さえあればどの問題も解決できるのです。ランクルやゲレンデのオーナーであることは、それだけの経済力を持つことの証であり、ゆえに羨望を集めるのかもしれません。もしもこの2モデルに憧れるのであれば、経済力を身につけましょう。これらの問題を乗り越えることができれば、ランクルやゲレンデに乗ることが、真に凄いことだと言えるはずです。

※一部修正しました(2026年1月6日12時33分)

【新車価格は8000万円!】これが「6輪仕様のゲレンデ」です(写真で見る)

Writer:

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体にて新車レポートやエンジニア・インタビューなどを広く執筆。中国をはじめ、アジア各地のモーターショー取材を数多くこなしている。1966年生まれ。

最新記事

コメント

3件のコメント

  1. オーバースペック?街乗り主体なら、ほとんどの車がそうなるだろ、不要なハイスペックタイヤ履くスポーツカーすべて、無駄な馬力、チューニング、SupraやGTRだけでなく、2000cc以上のセダンにしたってそう。アルヴェルも不要。つきつめらば日本国民は軽自動車が妥当だろう。なぜか、クロカン車だけ、オフロード性能だけ切り離され、だれかの受け売りで必ずオーバースペックとか言われる。思考停止。

  2. >「ランドクルーザー300ZX」は重量税が7万3000円

    モータージャーナリストが嘘を書くな笑

    • ご指摘ありがとうございます。

      記事を修正いたしました。