「日本最長の昼行特急」10年ぶりに特別復活! そこ停まる!? 名古屋飛ばす!? やけに揺れる!? 抱腹絶倒の7時間超!

大阪駅と長野駅を往復する団体臨時列車が2025年12月に運行されました。約10年前まで走っていた当時の「最長昼行特急」が復活した形ですが、ハプニングづくしで7時間以上を走りぬけていきました。

“名古屋飛ばし”もどき

 特急形電車を使い、途中で客室の扉が開閉するのは4駅と「大阪しなの」よりも少なく、まるで“超特急”のようでした。しかし、向日町(京都府向日市)では側線に入り、新快速と関西空港発京都行き特急「はるか」4号の通過待ちをするなど、定期列車のダイヤを縫って走る団臨ならではの“逆転現象”も発生しました。このため大阪から京都までは47分と、30分弱で結ぶ新快速よりはるかに“鈍足”でした。

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南木曽駅付近を通過する名古屋発長野行き特急「しなの」11号(大塚圭一郎撮影)

 利用者の乗降がないため客室の扉が開閉しない「運転停車」の尾張一宮(愛知県一宮市)では11時12分から7分間の停車中、後から来た普通電車が先に出発しました。

 続いて通常の「しなの」の起点である名古屋でも、珍事が待ち受けていました。名古屋でも運転停車だったため客室の扉扱いはなく、東海道新幹線の「のぞみ」でかつて波紋を呼んだ“名古屋飛ばし”もどきが起きたのです。

 名古屋からは中央本線(中央西線)に入り、12時51分着の南木曽(長野県南木曽町)では19分間の停車中に名古屋発長野行き「しなの」11号が猛スピードで追い抜きました。

 当日は快晴だったため北アルプスを見渡せ、「日本三大車窓」のうち、唯一列車が運行中の姨捨(長野県千曲市)付近からは善光寺平を一望できました。参加者からは「本当にきれいな景色ですね」と感激する声が聞かれました。

 長野駅の2番線に15時26分に到着すると、改札口の外では、横断幕を持った関係者と長野県の観光PRキャラクター「アルクマ」が出迎えました。

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