日本一“ハードルが低い”JR特急の個室とは? まるで「走る役員室」 お得だけど「もっと乗っていたい」必至!?

ちょっとしたセレブ気分を味わえる特急列車の個室利用には、高額な料金を伴うことがしばしばあります。ところが、ちょっと奮発すれば手が届く"お買い得"個室も存在します。

特急の「個室」人気 でも高い!1万8000円とか…

 入口に扉を設けたプライベートな空間で、ちょっとしたセレブ気分を味わえる特急列車の個室が人気を集めています。家族や友人同士などのグループに利用されており、JR東海が東海道新幹線のN700Sの一部編成に2026年秋から2室導入する個室も注目を集めています。

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JR九州の特急形車両787系(大塚圭一郎撮影)

 ただ、利用料金が高額なのがハードルとなり、二の足を踏む利用者も少なくありません。2023年に登場した東武鉄道の特急「スペーシアX」の場合、最大7人が利用できる個室「コックピットスイート」は運賃と特急料金に上乗せして1万8000円の「特別座席料金」がかかります。上から見ると「コの字」型になったソファと、折りたたみ式の可変テーブルを備えた定員4人の個室「コンパートメント」も8000円の料金が必要です。

 ところが、JR九州の特急の一部列車には、割安な追加料金で楽しめる”お買い得”個室が存在します。筆者(大塚圭一郎:共同通信社経済部次長)は、特急「きらめき」で小倉(北九州市)から博多(福岡市)へ移動した際に利用しました。

 この個室は、1992年にJR九州の看板特急「つばめ」として門司港(北九州市)・博多―西鹿児島(現・鹿児島中央)を結んでいた特急形電車787系の一部編成にあります。定員4人の「サルーンコンパートメント」と呼ばれるグリーン個室で、片側の先頭車両に1室だけ存在します。

 その個室は入口の扉と壁面を木目調に装飾し、VIP専用の空間が待ち受けているかのような重厚感を漂わせます。室内に入ると窓際に折りたたみ式の可変テーブルがあり、上から見て「L字」型の3人掛けソファと、背もたれを大きく倒すことができる回転式リクライニング座席が囲んでいます。

 テーブルは広げるとかなり大きい五角形になるため、カードゲームで遊ぶのもうってつけです。筆者はリクライニング座席に腰掛け、テーブル上にパソコンを置いてデスクワークをしました。

【お買い得すぎるっ!!】これが787系の「ひとり1000円ちょっとから乗れる」個室です!(写真)

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