消滅寸前! 45年走り続けた「半蔵門線の電車」8000系もうすぐ引退へ “細かな違い”の多さは歴史の厚み!?

東京メトロ半蔵門線で、従来の8000系電車から新型の18000系電車への世代交代が進んでいます。2025年度中には完了する予定で、2025年12月時点で営業運転に就く8000系は残り2本となりました。

6両編成もあった8000系

 半蔵門線の列車は現在10両編成ですが、1981(昭和56)年4月1日に8000系が営業運転を開始した当時は6両編成と8両編成でした。その後、路線の延伸や輸送力の増強に伴って、8000系は6次(6回)にわたって増備が行われます。1982(昭和57)年には8両編成に統一され、1987(昭和62)年には10両編成が登場しました。1994(平成6)年には10両編成に統一され、10両編成19本(計190両)の製造が終了しています。

 このように8000系は、編成を伸ばしつつ車両の増備が行われたため、番号と製造の順番が合っていません。編成単位で最後に造られたのは1990(平成2)年に登場した第10編成で、最後に製造されたのは1994(平成6)年に登場した6次車です。第1~第7編成の中間車にあたりますが、車両の製造時期が分かりにくいのが8000系の特色です。

 増備過程で細かな違いがありますが、最も大きな違いを持つのが1994(平成6)年に増備された先の6次車です。6次車は車体や台車に違いがあり、例えば従来の8000系より窓の縦寸法が拡大しています。

 これは、同時期に導入された南北線用の9000系電車と似た構造で製造されたためです。6次車は第1~第7編成(8101F~8107F)の6・7号車に連結されていましたが、すでに営業運転から退いています。

 8000系の運用区間は、登場当初は半蔵門線と直通先の東急新玉川線・田園都市線でしたが、2003(平成15)年には直通先の東武線も加わりました。これにより現在は、田園都市線の中央林間から半蔵門線を経由して東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の久喜や東武日光線の南栗橋までの間で使用されています。

 ちなみに8000系の増備過程で、一部の編成が現在の東京メトロ東西線に投入されたことがありました。1987(昭和62)年から10両編成3本が東西線で使用され、JR線を走行して中央線の三鷹や総武線の津田沼まで乗り入れたこともあります。

 車体の色はパープルのラインカラーのままでしたが、運転台は従来の東西線の車両に合わせて改修され、左手マスコン、右手ブレーキの2ハンドル式としていました。東西線での活躍は短期間で終わり、約1年で半蔵門線に転出しています。

【惜別】8000系の車内と後継の新型車両を見る(写真)

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