京急の主力が1編成だけ「ナゾの改造」従来と何が違う? 「座席の向きが変わる電車だね」けど変えてない…?
京急電鉄の1000形電車が改造され、新タイプの「L/C座席」を備えた車両が登場しました。京急はすでに別の1000形で「L/C座席」を運用していますが、今回の新タイプは何が違うのでしょうか。
何かが違う1000形
京急電鉄の主力1000形電車がこのほど改造され、ロングシートとクロスシートの双方に転換可能な「L/C座席」の新タイプを備えた車両が登場しました。同社は「L/C座席」を備えた1000形1890番台「Le Ciel」を2021年に導入しましたが、今回、既存の1000形にもL/C座席を搭載したことでファンを驚かせています。
                
                京急がL/C座席を最初に導入したのは、前述の1000形1890番台です。座席指定の「モーニング・ウィング号」はクロスシートで、それ以外の一般の列車はロングシートにセットして使用しています。
そして今回新たにL/C座席を搭載したのは、1000形の1421編成です。1000形は、製造初期車両の車体更新が進んでいますが、1421編成は車体更新に合わせて客室が一新され、ロングシートだった座席がすべてL/C座席に交換されました。
1421編成に搭載されたL/C座席は、1000形1890番台のL/C座席とよく似ています。しかし、細部に改良が加えられています。
まず、1000形1890番台になかったリクライニング機構が1421編成のL/C座席に追加されました。肘掛けのレバーを引くと背もたれが倒れます。
ただし、先頭車の乗務員室に隣接した場所と、中間車の多目的スペース(車いす・ベビーカースペース)に隣接する座席にはリクライニングの機能がありません。これらの場所はスペースが狭く、リクライニングは厳しいようです。





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