消滅寸前! 45年走り続けた「半蔵門線の電車」8000系もうすぐ引退へ “細かな違い”の多さは歴史の厚み!?

東京メトロ半蔵門線で、従来の8000系電車から新型の18000系電車への世代交代が進んでいます。2025年度中には完了する予定で、2025年12月時点で営業運転に就く8000系は残り2本となりました。

最後の8000系

 8000系は登場当時から姿が変わっています。外観だと2002年頃から行先表示器が字幕式からLED式に交換されました。東武線乗り入れに際して、いったん3色LEDになり、さらにその後、カラーLEDに変えた編成もありました。また、車内は座席のモケットと呼ばれる表布が交換され、紫色や青系(優先席)に変わっています。

 2005(平成17)年にはリニューアル(大規模修繕)が始まり、10年がかりで全車両が改修されました。車内は内装が一新され、壁面が緑系だった車両は白系に改められました。また3・9号車には車いすスペースが設置されています。走行機器も交換され、電機子チョッパ制御をやめてVVVFインバータ制御に改造されました。

 リニューアルの途中から手が加えられ、扉の上にある車内表示器はLED式からLCDと呼ばれる液晶モニタに交換されています。画面は1か所につき2画面あり、片側は広告、もう片方で停車駅などの案内が行われています。8000系は、停車駅案内の画面を小形の横形画面としたタイプもあり、編成によって個性がありました。

 18000系の導入と並行して2021年から廃車が始まり、2025年10月下旬以降は第9・第16編成(8109F・8116F)の2本が使用されています。2025年12月の段階で、18000系は予定数の19編成中18編成が導入済みです。18000系の導入が完了次第、8000系は静かに引退する見込みです。

【惜別】8000系の車内と後継の新型車両を見る(写真)

Writer:

1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。

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