“100万円で新車が買える”時代はなぜ終わった? 昔は「クラウン」も160万円台だった! 装備なくすと逆に高くなる驚きのパラドックス

かつては高級車でも装備を削ぎ落とした「激安グレード」が存在しました。なぜ今はその選択肢が消えたのでしょうか。裏には意外な製造の事情がありました。いったい、どういうことなのでしょうか。

装備を外すと逆に高い「引き算」のパラドックス

 かつて、新車のグレード選びには、今では考えられないほどの“自由”がありました。その象徴ともいえるのが、1991年に登場したトヨタ「クラウン」です。

Large 20251221 01

拡大画像

日産“トラッド”サニー 1985年型(画像:日産)

 当時のラインナップを見ると、最上級グレードの「ロイヤルサルーンG」は約400万円でしたが、一方で「スタンダード」というグレードは、なんと約161万円で購入できました。

 また、トヨタ「カローラ」や日産「サニー」をはじめとした大衆車の廉価グレードでは、100万円を切るモデルもありました。

 同じクラウンでありながら、その価格差は2倍以上。これほど安かった理由は、徹底的に装備を削ぎ落としていたからです。フェンダーミラーに手回し式の窓、バンパーは無塗装など、走る機能以外を極限までカットした、いわば「素うどん」のような仕様でした。

 では、なぜ現代のクルマには、こうした激安グレードがないのでしょうか。「装備を外せば、その分安くなるはず」と考えるのが自然ですが、実は現代の工場では、そう簡単なハナシではありません。

 昨今の自動車工場は、パワーウインドウや安全センサーなどの高度な装備が「付いていること」を前提に、ロボットによる自動化が進められています。

 もしここで、あえて「手回し窓」や「キーレスなし」のクルマを作ろうとすると、標準化されたラインに乗せることができず、「特注品」のような扱いになってしまいます。その結果、別の手作業工程が必要になり、かえって手間とコストがかさんでしまうのです。

 つまり、現代においては“安くするために装備を削る”ことが、逆にコストを増やしてしまうというパラドックスが起きています。結果として、最初から「全部入り」を標準にするのが、最も安く作る方法になったと言えるでしょう。

【驚きの安さでした!】これが「79万円」で売っていた普通車です(写真で見る)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス