東武に負けっぱなし? “行き止まりローカル線”のままでいいのか「JR日光線」 実は今でも“東京最速ルート!?”

日光へ向かう最古の鉄道ルートがJR日光線です。長きにわたり東武と競合してきましたが、現在はどのように利用されているのでしょうか。

あの手この手で国鉄が猛追

 1958(昭和33)年に日光線は電化され、準急「日光」は東京駅発着となります。さらに翌年、国鉄は特急形電車に匹敵する157系電車を準急「日光」に投入。東京~日光間1時間58分、上野~日光間1時間52分とします。「日光」は上野~宇都宮間を無停車で結び、所要時間も特急並みでした。

 しかし、東武鉄道は1960(昭和35)年に国鉄2等車(現グリーン車)並みの設備を備えた1720系「デラックスロマンスカー」を投入して、浅草~東武日光間1時間46分とします。

 国鉄は「日光」を伊東駅まで直通させる「湘南日光」や、0時台に上野駅を出て4時過ぎに日光駅に到着する夜行快速「奥日光」を設定しますが、次第に東武の高速運行に押されていきます。

 1966(昭和41)年には準急の急行化で料金が値上げされ、1969(昭和44)年には157系列車が165系に置き換えられたこともあり、利用客は減少。1973(昭和48)年には東京駅乗り入れも中止、急行の下り1本は近郊形電車115系でした(急行「なすの」の一部が普通列車として日光に直通)。上野~日光間は停車駅も増えたため、2時間5分を要していました

 1982(昭和57)年、急行「日光」は廃止され、国鉄直通列車は消滅しました。しかし、1985(昭和60)年に東北新幹線が上野駅まで延伸され、上野~宇都宮間が43分となったため、上野~日光間は1時間30分程度となり、国鉄が最速ルートとなりました。現在も東北新幹線を利用することで、東京~日光間は最短1時間41分であり、最短ルートは維持されています。

【写真】日光線の電車と車窓を見る

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