3代目「北海の守護神」ついに就役! 最新巡視船「そうや」強力な砕氷能力+隔離病棟 海保最大級ヘリの発着もOK!
海上保安庁の新型砕氷巡視船「そうや」が2025年12月19日に引き渡され、釧路海上保安部へ配備されました。47年ぶりに更新された「北海の守護神」、その能力について造船所で見てきました。
スーパーピューマも発着可能! 氷海試験を重ねた独自の船体形状
「そうや」の船体後部にはヘリコプター格納庫が設けられており、シコルスキーS-76Dを1機搭載するほか、高速警備救難艇1隻と複合型ゴムボート2隻も収容します。なお、ヘリ甲板は海上保安庁最大級のヘリコプターである「スーパーピューマ225」型クラスの発着にも対応しており、厳冬期でも運用が出来るように融雪装置まで設けられています。
JMUは建造にあたり、同社の技術研究所が保有する氷海試験水槽を活用して実海域を再現した試験を重ね、氷海域と平水域の両方で高い運航効率を達成できる船型を採用しました。
冬季に海氷海域で航行することを想定し、鋭角の砕氷型船首を採用するとともに、ヘリコプターの発着スペースを確保するため、船尾形状はオーバーハング型になっているのが特徴です。また、操船性を向上させるために船首側にバウスラスターを設けるとともに、船尾の舵は2枚舵を採用しました。
前出の坂巻次長は、「最新鋭の装備を備える進化した『そうや』の就役に新しい時代の幕開けを感じさせ、北の海の守りが一層強化されることを大変心強く思う。乗組員諸君は厳冬のオホーツク海で厚い氷に閉ざされた中で救助を待つ人々にとって、『そうや』が希望の光であることを意識してほしい」と訓示していました。
一方、大室泰典船長は「今日乗り始めたばかりなので、これから実際に操船するのが楽しみ」とのこと。また、続けて「先代『そうや』と比べると船内環境は格段に違い、操縦性能も格段に向上している。2026年2月には海氷観測が予定されており、そこで海氷域でどれだけ動けるかという検証もしていく」と話していました。
加えて、「近年は流氷も少なくなっているが、海氷域で何か起きた時に海保庁唯一の大型砕氷巡視船として、任務を全うできるようにしたい」「北の守護神、北海の守護神の名を汚さないよう、乗組員心ひとつにしてやっていきたい」と強調していました。
Writer: 深水千翔(海事ライター)
1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。





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