「空母改造いずも型」の“次”はどうなる? くすぶる「本格的空母」導入論 改修の知見どう活かす
防衛省は令和8年度予算案に、護衛艦「いずも」型の改修費285億円を計上しました。この費用には調査研究費も含まれており、その成果は「いずも」型だけでなく、将来の新型艦艇の計画にも活用される可能性があります。
おおすみ型の後継艦に載るのは「F-35?」 それって空母じゃ…?
2019年11月に開催された防衛総合イベント「DSEI Japan 2019」で、造船企業のジャパンマリンユナイテッド(JMU)は、おおすみ型の後継を視野に入れて研究が進められている「Future Landing Helicopter Dock」(FLHD)という艦のコンセプトを発表しています。
FLHDはおおすみ型と同様、艦尾に舟艇やAAV7水陸両用車などの発進・回収に用いられるウェルドックを備えていますが、同時におおすみ型にはない航空機の格納庫や舷側のエレベーターなどが追加されており、航空機の運用能力を大幅に向上させた艦として構想されていました。
この時JMUが展示したFLHDのコンセプトCGには、陸上自衛隊の運用しているV-22「オスプレイ」の搭載例が描かれていましたが、おそらくおおすみ型の後継艦には、F-35Bを搭載して空母としての役割を果たすことが求められるのではないかと考えられます。
たとえばイタリア海軍が運用している強襲揚陸艦「トリエステ」は、同海軍唯一の空母である「カブール」が修理などで使用できない時、臨時に「カブール」の艦載機であるF-35Bを搭載して空母としての役割を果たします。こうしたこともあり、令和8年度に行われる調査研究の結果は、おおすみ型の後継艦を構想しているJMUをはじめとする造船企業にも共有される可能性が高いと筆者は見ています。
また、この調査研究で得られるであろう成果は、F-35Bのような「STOVL」(短距離離陸・垂直着陸)機ではなく、F-35Cのようなカタパルトを用いて発艦し、アレスティングフックを使用して着艦するCTOL(通常離着陸機)を運用する、より本格的な空母の導入に向けた検討にも用いられるのではないかと筆者は思います。





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