30年前の電車ってホントですか? 「鉄人28号」みたいな南海「ラピート」 斬新な顔はどうやって生まれた?

1994年に登場して以来、南海電車の特急として今なおフラグシップ的な存在感を放っているのが50000系電車「ラピート」です。レトロなロボット風の前頭部や楕円形の側窓が特徴的ですが、まだしばらく活躍する姿を楽しめそうです。

「もてなし」を追求したインテリア

 車内は、スーパーシートとレギュラーシートの2クラス。スーパーシートは6両編成のうち5・6号車で、6号車にはサービスカウンターもあります。登場当初はアテンダントが乗務し、飲料サービスを行っていました(その後セルフサービスに移行したものの、盗難多発により廃止)。

 座席は、スーパーシートは座席間隔1200mmの1+2列配置。座席は豹柄のモケット生地でインパクトがありました。また、肘掛けにはアールデコ調の飾りが装着され、座席の台座も楕円形となっているなど、凝ったデザインでした。

 ただし、テーブルはインアームテーブルのみで、また、座席間隔が広い一方で、フットレストやレッグレストがないなど、上級クラスとしては不思議な座席でした。とはいえ、これは乗車時間が短いことも関係しているようで、フットレストなどがないことで、スーツケースなどを床に置きやすいなどの利点もありました。

 ちなみにレギュラーシートは2+2列配置で、座席間隔1030mmと広めでした。インアームテーブル装備のみなのは、スーパーシートと同じ仕様でした。

 また前述の“もてなし”の思想を具現化すべく、大阪シティエアターミナル(なんばOCAT)と同様の搭乗手続きに対応した荷物室を、難波駅と50000系の4号車に設けられていました。航空便のチェックインを鉄道駅でできるという画期的なサービスでしたが、2001(平成13)年のアメリカ同時多発テロ発生に伴うセキュリティ強化の影響でサービスは終了。以降、荷物室は使われていません。

【関空を目指す「鉄人28号」?】これが南海「ラピート」です(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 《南海は2031年に「なにわ筋線」の開通を計画しており、梅田や新大阪まで空港特急が直通可能となります。恐らくは、そこで新型の関空特急が誕生するのでしょう。それまでは「ラピート」の活躍が見られると思います。》

    現在のラピートの先頭車両には、「緊急脱出口(扉)」がないため、法律の規定で、地下線となる「なにわ筋線」を走行することはできません。

    よって、現在のラピートを「なにわ筋線」にも使用するなら、先頭車両に「緊急脱出口(扉)」を設置する改造をするか、それとも全く別の新造車両を導入するかの、どちらかになります。