「左へ曲がります」バスはなぜしゃべる?「ピーピー音」から“人の声”に進化した納得の理由 知られざる「義務化」の現在

街中で信号待ちをしていると、横のバスから「左へ曲がります」という大きな声が聞こえてくることがあります。なぜ電子音ではなく、わざわざ人の声で喋るのでしょうか。そこには、切実な理由がありました。

実は義務じゃない? 変化する「音のルール」

 加えて、運転席から見て左後方は、サイドミラーだけでは確認しきれない広大な死角となります。

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左折時にしゃべる機能は義務ではない(画像:写真AC)

 ドライバーがどれだけ注意しても見えない範囲がある以上、車両側から「そっちへ行くよ」と外に向けて警告を発し、歩行者や自転車に気づいてもらうことが、悲惨な巻き込み事故を防ぐ「最後の砦」となるのです。

 では、この「左へ曲がります」というアラームは、法律で装着が義務付けられているのでしょうか。

 じつは、現時点では左折時の音声アラーム自体は、すべての大型車に対する法的な義務ではありません。

 街中でよく耳にするのは、多くのバス会社や運送会社が、事故を防ぐために高い安全基準を設け、自主的に採用している結果です。

 しかし、大型車の事故対策に対する社会的な要請は年々強まっており、安全基準は厳しくなる一方です。

 その象徴的な動きが「バックアラーム」です。国土交通省は、車両の後退時に警報を発する「車両後退通報装置」について、2025年1月19日以降の新型車から装着を義務化することを決めています。

 これまでは自主的な装備だった警報装置が、これからは法律で必須の装備として扱われるようになるのです。

 左折時のアラームは今のところ義務化までは至っていませんが、痛ましい巻き込み事故を一件でも減らすため、クルマが「声」で危険を知らせる機能は、今後ますます重要になっていくでしょう。

【知っていますか?】これが事故のリスクを最小限にする曲がり方です(イラストで確認)

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