「ネットが遅い!」とバスも遅れる!? “電波を切れさせない”自動運転バスで激セマ道に挑む! 相鉄とドコモが実証

相鉄バスは、NTTドコモビジネスや神奈川県横浜市などと共同で行う、自動運転バスの実証実験について、報道陣向けの試乗会を開催しました。

渋滞&激セマ道路の「ズーラシア」行きで実験!

 相鉄バスは2026年1月16日、NTTドコモビジネスや、神奈川県横浜市などと共同で行う自動運転バスの実証実験について、報道陣向けの試乗会を開催しました。昨今、自動運転バスの実証は各地で盛んに行われていますが、この実験は「ネットワーク通信」の発展によって自動運転の実用化を目指す、ユニークな取り組みです。

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ズーラシア周辺での自動運転の実証に使用される日野「ポンチョ」(乗りものニュース編集部撮影)

 普段、スマホやパソコンを使用していると、「ネットが遅い」「場所や時間帯によって通信が途切れる」といった場面に遭遇することがありますが、こうした通信技術の課題は、実は自動運転システムにとっても大きな問題です。走行情報などはネット回線を通じてやり取りしているため、通信の途絶やラグは文字通り“命取り”なのです。

 今回の実証は、総務省の委託を受けて進めているもの。自動運転バスを走らせるのは、利用者の多い鶴ヶ峰駅から「ズーラシア」(よこはま動物園)間の往復約10.6kmとなります。

 この路線では休日を中心に、ズーラシア周辺で交通混雑や、入庫待ちの渋滞が発生しています。すでに、2024年度にはズーラシア周辺の往復約2kmで、第1弾の実験を実施済み。今回は走行距離を延長したうえに、車両の離合が難しい狭い幅員の区間もあるため、こうした箇所での操作判断の処理がポイントとなります。

 そこで今回の実験では、運転情報をやり取りする無線ネットワークの状態をリアルタイムで分析しながら、常に最適な通信網を選択する各種のシステムを活用します。一定でラグのない通信状況を保つことで、操作判断の最適化を図るほか、車両状態の遠隔監視も実現しています。

 さらに今回は車両だけでなく、道路側にもスマート道路灯などの装置を取り付け、道路と車両の双方向での通信も行います。双方が検知する情報をネットワーク上でリアルタイムに統合・処理することで、自動での停止・減速・離合の判断を、車両制御に反映します。これにより、狭い区間での離合や見通しの悪い場所での安全な走行を可能にする計画です。

 実験は2026年1月17日~1月22日まで行われ、運行には小型バスの日野「ポンチョ」を2台使用します。なお、一般向けの試乗機会は17日・18日・21日・22日の4日間に設けられる予定で、乗車は専用サイトによる事前予約制となっています。

【地図・写真で見る】これが相鉄「自動運転バス」の実験ルートです

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