50年越し!? 群馬の大幹線「上武道路」ほぼ全線“4車線化”完了へ 関越道の「下道」代替ルート 際立つ「埼玉との“落差”」
2026年1月、国道17号バイパス「上武道路」の群馬県内区間の4車線化がほぼ完了目前に。これにより利便性が向上しますが、一方で埼玉県境の区間は、慢性的なボトルネックとなっています。
関越道の“下道代替”ルート ほぼ4車線化完了
埼玉県熊谷市から群馬県前橋市を結ぶ国道17号「上武道路」。その群馬県内の区間の4車線化がまもなく完了します。前橋市に残っていた2.6kmの暫定2車線区間は、2026年1月現在、4車線供用が目前の状態となっています。
上武道路は国道17号のバイパスで、埼玉県熊谷市の「西別府」交差点から群馬県前橋市の「田口町」交差点を結びます。沿線の熊谷市、太田市、伊勢崎市、前橋市相互を短絡するだけでなく、南側の「深谷バイパス/熊谷バイパス」、北側につながる「前橋渋川バイパス」と一体となり、北関東を縦貫する大動脈です。
さらに広域に目を向ければ、上武道路は東京都から群馬・新潟へ通じる「関越道」を補完する役割を持っています。東京都板橋区と埼玉県戸田市との境となる「笹目橋」から「新大宮バイパス〜国道17号現道〜熊谷バイパス〜深谷バイパス〜上武道路〜前橋渋川バイパス」を経由して関越道の「渋川伊香保IC」まですべて一般道を走っても、深夜や早朝であれば、その所要時間は2時間程度です。
同様の時間帯に笹目橋から「練馬IC」に向かい、関越道で渋川伊香保ICまで走る場合の所要時間は約1時間20分で、その差がわずか40分ほどであることから、高速道路の通行料金を節約したいドライバーにはありがたい存在なのです。
国道17号の現道は、熊谷市から深谷市、本庄市、群馬県高崎市とJR高崎線沿いを進みますが、上武道路は熊谷市と深谷市の市境付近から分岐して現道から大きく離れ、前橋市・渋川伊香保ICまでを短絡するルートとして、高規格道路「熊谷渋川連絡道路」に位置づけられています。
「前橋の北側」がつながっていなかった頃
この上武道路の歴史は古く、都市計画決定と事業化は1970年にさかのぼります。1975年には工事がはじまりました。区間ごとの開通が進んだ結果、1992年に熊谷市から国道50号と交わる前橋市の「今井町」交差点まで、2車線(片側1車線)で暫定開通します。
こうしてまず埼玉・群馬県境から前橋市の東までつながった上武道路は、片側1車線ながらも、信号が少ないこと、道路線形がよく流れも速いことから、“時間が読める道路”となり、物流のトラックを中心に多くのクルマが利用する主要ルートとなります。
ただ国道50号と交差する前橋市今井町よりも北側が未完成だったことから、今井町と渋川市、さらにその北の沼田市や新潟県方面へと走る大型トラックは、国道50号から「東部環状線」で前橋市街地の東郊をショートカットして国道17号に戻るというルートを選ばざるをえませんでした。しかしそれでも、国道17号深谷バイパスから高崎市街、前橋市街を抜ける従来のルートよりもずっと早かったのです。





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