「ごじゅう」と呼ぶな! 本格アメリカンクルーザーを“原付”でやってしまった「マグナ50」の大人感
1986年発売のジャズにあやかり、ホンダは1995年にもう一台の原付アメリカンとして、クルーザータイプのマグナ50を発売します。「マグナ・フィフティ」が正式名称の本車、多くの人々に愛されたその魅力とは一体何だったのでしょうか。
ロング&ローの優雅なライディング
以降も、2001(平成13)年、2003(平成15)年、2004(平成16)年、2007(平成19)年とカラーの変更がありましたが、基本性能は1999年モデルのまま。元々の完成度が高かったことから、8年あまり特にブラッシュアップしなくても良かったのだろうと推測します。
2007年の排出ガス規制に適合できず生産終了に至りますが、マグナ50が12年も生産され続けたことを思うと、やはり当時のユーザーから強い支持を受けたモデルだったことがうかがえます。
マグナ50に搭載されたカブエンジンについて、改めて完成度の高さを説明する必要はないでしょう。一方で、マグナ50の楽しさは、やはりそのトルクフルな乗り味と、ゆったりとした幅広ハンドルや幅広シートによるロング&ローの優雅なライディング・ポジションにありました。そして、「マグナ50に乗っている」という「所有感」も別格で、この点はもしかするとジャズ以上の魅力があったように思います。
単なる足としてではなく、あるいはジャズのような遊び感でもなく、50ccでありながらも「大人っぽい」印象を持ったマグナ50。1990年代にホンダが発売したミニバイクの中では、実はホンダらしさが最も詰まった1台だと思っています。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。





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