戦後ドイツ史上最大となる戦闘艦「納期に全然間に合いません!!」慌てて中継ぎを計画 管理厳しそうなのになぜこの事態に?
ドイツ海軍向けに建造が進められている新型フリゲート「ニーダーザクセン級フリゲート(F126)」の計画が難航していることがドイツ国内で報じられています。
そもそもなんで最新鋭艦の設計をオランダに?
そもそもオランダ企業がドイツの最新鋭艦の設計を担当している理由については、ドイツ連邦軍の装備調達がEU圏内での競争入札に基づいて行われる場合があるためです。実際の建造はドイツ国内のピーネ造船所を中心に、国内企業であるNVLが担っていますが、設計そのものはダーメンが担当しています。
このため、設計変更のたびに複数の企業や行政機関を国家間をまたいで経由する必要があり、遅延を拡大させる一因となっています。本来は、人手不足などで潜水艦やフリゲートの建造で手一杯となっていたドイツ国内造船会社の負担軽減を目的とした分業体制でしたが、結果として調整作業が増え、かえって非効率化しているのが現状です。
こうした状況を受け、F126の完成までの「つなぎ」として、ドイツの造船会社ティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)に、既存設計であるMEKO 200型フリゲートを発注し、将来的な艦艇不足を解消しようとする計画が進められています。すでに1月末には、連邦議会予算委員会がこのための2500万ユーロの拠出を承認しています。
新型艦の計画難航を受けて既存艦の建造を拡大するという構図は、アメリカ海軍におけるズムウォルト級ミサイル駆逐艦とアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の関係を想起させます。もっとも、F126計画にはすでに約18億ユーロとも言われる巨額の予算が投入されており、ドイツ政府は現時点で計画を断念する意向はないと報じられています。ただし、完成後の性能評価次第では、ズムウォルト級のように調達数が縮小される可能性も否定できません。
Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。





コメント