10年で4回脱線 長崎の路面電車、事故現場のカーブ緩和 11月再開へ

2016年6月に発生した路面電車の脱線事故について、長崎電気軌道が原因調査の結果を発表。現場のカーブを緩くするなど再発防止策を講じるとしています。

再発防止策と今後のスケジュールは

 再発防止策として、事故現場のカーブ半径を現在の20mから35mに緩和。ガードノーズを従来の高さに戻すとともに、車輪との接触を軽減させる設計に変更されます。

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事故発生箇所のカーブ半径は、現在の20mから35mに緩和される(画像出典:長崎電気軌道)。

 長崎電気軌道は今後のスケジュールとして、今年3月から10月まで復旧工事を行ったあと、走行試験や試運転を重ね、11月には営業運転を再開させたいとしています。

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ガードノーズへの車輪接触を軽減させるためクロッシング(レールの交差部分)で設計変更が行われる(画像出典:長崎電気軌道)。

 現在、3号系統は、蛍茶屋行きは通常通りの運行ですが、事故のあった赤迫行きは出島回りの2号系統として運転されています。また、朝と夕方のラッシュ時には公会堂前~赤迫間の区間便も運行中です。

【了】

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