ドクターイエロー引退の裏側 なぜ“専用車がない方が安全”なのか? ド派手なボディ色の意味と新幹線の未来

唯一残るJR西日本の「ドクターイエロー」も2027年を目途に検測を終了する予定です。高い人気を誇った923形新幹線電気軌道総合試験車ですが、いなくなって東海道・山陽新幹線の安全性は、どのように維持されるのでしょうか。

専用車から営業車へ “高頻度検測”に移行

 ドクターイエローがいなくなって、新幹線の安全はどのように確保するのかと心配になる人もいることでしょうが、実はここからが驚きの“進化”のポイントです。

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ドクターイエローの役割は、通常の営業車でできるようになった(画像:写真AC)

 JR東海は、画像処理技術やAI技術を活用した最新の「営業車検測技術」を開発しました。

 専用車であるドクターイエローは月に数回ほどの走行でしたが、今後は毎日数多く走る営業列車(客を乗せる定期列車)が、自ら軌道や架線の状態を常に確認できるようになります。専用車に頼らないことで、これまでよりも検査頻度が劇的に向上し、安全性をさらに高められるのです。

 すなわち、「専用のお医者さん」がたまに回診に来る体制から、常に行ったり来たりしている定期列車が「毎日の健康状態」を自らモニタリングする仕組みへと進化する、といえるでしょう。

 ドクターイエローというスター車両が見られなくなるのは寂しいことですが、その“安全を守る役割”は営業車での検測へと広がり、より確実な形で未来へ引き継がれていきます。

【写真】これが「ドクターイエロー」車内です

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