「夜行はプレッシャーもありますよ」 運転士と車掌が語る“深夜ならでは”の工夫と「旅情」の作り方とは? 大井川鐵道「夜行急行」の舞台裏
大井川鐵道で「夜行急行」が運行されました。普段は列車が走らない深夜帯での運転や車掌業務にはどのような違いや苦労があるのでしょうか。当日担当した運転士と車掌に話を聞きました。
「この言い回しはいいなぁ」と研究
――森さんは車掌として乗務されます。主な業務を教えてください。
森 お客様の動向に注意しながらドア扱いを行うこと、放送でのご案内などが主な業務となります。また、ドアが開かない運転停車の駅も含めて、発車時に車掌室の落とし窓を開けて発車合図を運転士に送ります。夜間は合図灯を使用します。同じ夜行列車でも旧型客車のドアは開けようと思えばお客様の手で開けることができてしまうのですが、12系は自動扉なので安心感もあります。
――案内放送など昼間の列車と変えたりされるのでしょうか。
森 私自身、ブルートレインに乗ったことがない世代で、ましてや国鉄と言われてもピンときません。ところが、お客様はそういった旅情を期待されています。乗務にあたり、動画サイトなどを見て「昔はどんな感じだったのだろう」「この言い回しはいいなぁ、ちょっと真似をしてみよう」と研究しました。今日は見習いがいますので、そういったことも伝えていきます。
――今夜は指導される立場なのですね。
森 お休みになるお客様も多いので、できるだけ物音を立てず、静かに行動するようにという点は特に気を付けていきたいと思います。もちろん、車内の巡回も適宜行います。
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安全運行への配慮や乗客を楽しませる工夫。夜行列車の舞台裏には、多くの取り組みがありました。
Writer: 和田 稔(ライター・カメラマン)
幼少期、祖父に連れられJR越後線を眺める日々を過ごし鉄道好きに。会社員を経て、現在はフリーの鉄道ライターとして活動中。 鉄道誌『J train』(イカロス出版)などに寄稿、機関車・貨物列車を主軸としつつ、信号設備や配線、運行形態などの意味合いも探究する。多数の本とNゲージで部屋が埋め尽くされている。





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