「対地攻撃のベテラン」A-10 イラン軍の高速艇撃破で再評価 年内続投どころか“最後の任務”ではない可能性も

アメリカ中央軍のA-10「サンダーボルトII」が、イラン軍の高速艇攻撃に使用されたことが、2026年3月19日に国防総省の発表で明らかになりました。

少なくとも100機程度維持される可能性

 アメリカ中央軍のA-10「サンダーボルトII」が、イラン軍の高速艇攻撃に使用されたことが、2026年3月19日に国防総省の発表で明らかになりました。

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A-10「サンダーボルトII」(画像:アメリカ空軍)

 同省報道官によると、A-10は3月9日頃からすでに南部戦線全域で戦闘に参加しており、ホルムズ海峡においてイラン側の高速攻撃艇などへの攻撃を実施したとのことです。これらの任務は、AH-64「アパッチ」攻撃ヘリコプターも同様に実施しているようです。

 アメリカ中央軍は2026年3月15日、公式Xでイラン攻撃に備え、A-10「サンダーボルトII」が空中待機している画像を公開しましたが、この時点ではすでに作戦行動に出ていたとみられます。

 イランでは作戦開始から数日間で防衛施設などが大規模に攻撃を受けましたが、現在も陸上には対空ミサイルなどの防空システムが残っている可能性が高いとされています。こうした場所では、近接航空支援を主目的とするA-10が前線で活動した場合、撃墜される危険性が高いです。

 しかし、海上での小型艇攻撃では、2011年のリビア内戦でリビア軍の小型船を撃破した実績もあります。

 アメリカ空軍は、陸上部隊と連携した対地攻撃の要として、50年以上にわたりA-10を運用してきました。ここ数年で退役に向けた動きが進み、段階的に機数が削減されており、現在の運用数は約160機とされています。さらに、これらの機体も2026年末までに全機退役させる方針が示されていました。

 しかし、「エピック・フューリー作戦」実施前に、議会が国防権限法(NDAA)で介入し、2026年以降も少なくとも103機は維持、うち93機は主力任務機として残すよう指示があったようです。

 また、3月中には空軍がA-10の将来計画について議員に説明する予定であり、今回の作戦行動が“最後の出撃”ではない可能性も出てきました。

【画像】イラン近くで空中待機するA-10「サンダーボルトII」

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