コスト削減が生んだ“のっぺり顔”ともお別れ!? 数減らす「黄色い国鉄型電車」今どうなってる?
JR西日本の岡山地区と山口地区で、国鉄型の115系電車の廃車が進んでいます。現存する115系は改造で様々な“顔”に変わっており、見た目の違いがファンの注目を集めています。
山口地区を走る2ドアの115系
山口地区の115系は、大きく分けて4両編成のN編成と、2両編成のT編成があります。
N編成は2扉・転換クロスシートの車両で、1982年から広島・下関地区に投入された115系のご当地車両である115系3000番代が主体です。N編成の中でも違いがあり、115系3000番代で揃った編成と、中間車に3500番代を連結している編成があります。
3500番代は、関西地区の新快速用として登場した117系からの改造車です。モハ115形3500番代とモハ114形3500番代のペアで構成されています。117系も2扉・転換クロスシートですが、前面のデザインは117系独自のものでした。
この3500番代は、3000番代とともに一般的な115系と違いがあります。一般的な115系は、モハ114のモハ115寄りにパンタグラフを搭載しているのに対し、3500番代はモハ115にパンタグラフが搭載されています。
また、台車にも違いがあります。一般的な115系は基本的にコイルばね台車ですが、改造車の3500番代は元の117系と同じく空気ばね台車です。2026年時点で、N14・N16~N21編成に3500番代が連結されています。
T編成は先頭車化改造車で、座席配置はボックス席とロングシートを組み合わせたセミクロスシートです。岡山のG編成と同じく、編成両端の先頭車前面の形状が異なります。
下関方先頭車のクモハ114は平面的な前面形状ですが、貫通扉を備えた点がG編成のクモハ114との違いです。T編成のクモハ115は国鉄末期の改造で登場したものですが、クモハ114はJR西日本発足後の1999(平成11)年に改造されたもので、G編成のクモハ114と同じく改造コストの削減を図った車両です。
2両編成に短縮された当初は、京都の舞鶴線で使用されていましたが、2008(平成20)年から翌年にかけて山口地区に転用され、T編成と呼ばれるようになりました。T編成のクモハ114は、舞鶴線向けとして改造された当初は5両でしたが、1両が廃車となり、現在4両が残っています。
今後、山口の115系は227系「Kizashi」に置き換わります。2扉・転換クロスシート、先頭車化改造車といった特異な姿の115系も近い将来、見納めとなりそうです。
Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)
1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。





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