JR四国の新型特急車2600系 「革新的車両」の名、四半世紀を越え受け継ぐ

革新的なJR四国の特急形ディーゼルカー

 JR四国2600系特急形ディーゼルカーの「TRANS SHIKOKU EXPRESS」というキャッチコピー、そこにあるという別の“思い”は、現在から約30年前にさかのぼります。

 1987(昭和62)年の国鉄分割民営化からほどなくの1989(平成元)年、「JR四国」になって初の特急形ディーゼルカーがデビューします。先述した2000系です。

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車体を傾けてカーブを通過するJR四国の2000系特急形ディーゼルカー。写真は「アンパンマン列車」仕様のもの(2013年4月、恵 知仁撮影)。

 この2000系は革新的な車両でした。山がちでカーブの多いJR四国の路線で所要時間の短縮を図るため、線路のカーブに合わせて、車体をカーブの内側へ傾斜させることで乗客へ働く遠心力を抑え、高速でカーブを通過しても乗り心地を維持できる「制御付き自然振り子装置」を、気動車として世界で初めて実用化。言い換えれば、カーブの通過速度をアップすることに成功したのです。

 のちに四国以外を走るディーゼルカーにも、「制御付き自然振り子装置」が搭載されるようになります。2000系は、「四国の鉄道」についてはもちろん、「日本の鉄道」をレベルアップさせた車両、ともいえるでしょう。

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