「しないと違反になったのよ。はい反則金」2000円をだまし取られた高校生は“仕方ない”のか? 自転車の青切符「交通ルール誰が教えるの問題」
自転車の反則金制度が始まり、運転者には「免許はなくてもドライバー」としての自覚が求められています。そんな中、広島県で起きた「反則金詐欺」の被害を受け、教育現場では詐欺被害防止教育の必要性も浮上しています。
新たな反則金詐欺は、知識の薄い未成年を襲う
運転免許の取得を制限する高等学校では、運転免許教育は教習所など警察行政が担う、という立場です。これまでは、そのため運転免許の取得を学校で制限すれば、特別な交通安全教育は不要という立場でした。ある高校教諭は次のように話します。
「学習指導要領にも、保健体育や総合的な学習時間などで交通安全教育は定められていますが、基本的に時間がない。学校は交通安全教育をする場所ではありませんから」
ただ、自転車への反則金制度の適用は、その状況も変えつつあります。交通ルールを記載した「自転車安全指導カード」の交付で許されるのは16歳未満まで。運転制限のない自転車ですが、16歳以上は高校生でも反則金が適用されることがあります。今、誰が交通安全教育を担うべきなのでしょうか。再び聞きました。
「警察と連携した実技指導などは行っています。交通ルールは変わらないので、新たに話をするのは反則金制度についてです。この制度をきっかけに高校生が詐欺被害に遭うとしたら、これについても触れる必要があるかもしれません」
「法が変わったのよ」を真に受けるのは仕方ないのか?
広島県警察本部は「自転車の交通反則通告制度を悪用した詐欺事件の発生」を公表して、注意を呼びかけています。4月4日、呉市内の車道を北進中の高校生が、自転車で道路を横切り歩道を走行していたところ、歩道に立っていた50歳ぐらいの男に「法が変わって、手信号をしないといけんのよ。違反だから2000円を支払う必要がある」と、反則金の名目でだまし取られた、というものです。
自転車の運転が適法という自信が薄い中で指摘を受けると、つい心にスキができてしまいます。また、運転免許があれば、警察官から手渡された納付書で反則金を納めることは半ば常識ですが、免許教育も受けず、経験の少ない未成年には、こうした“言いがかり”を真に受けてしまうことがあるかもしれません。男からの脅迫はなかったようです。
広島県警は、反則金納付の“常識”を次のように話します。
「今後も同種事案が発生するおそれがあります。警察官が違反者から直接、反則金を受け取ることはありません。警察官などを語り直接反則金の支払いを求められることがあれば、すぐに110番をしてください」
反則金制度がスタートしても、自転車の違反については指導・警告が第一段階。反則金の納付をいきなり求めるケースは、悪質・危険な場合に限定されます。さらに悪質な危険性の高い飲酒運転やスマホのながら運転は反則金制度(青切符)ではなく、罰金(赤切符)になります。
他県でも詐欺被害にあわないように呼び掛けていますが、反則金の常識が浸透しない限り、詐欺事件は今後も起こる可能性があります。
一方、違法行為は「法律を知らなかったでは免れない」という常識があります。家庭、学校、警察、地域がどう連携して運転者としての自覚を作っていくのか、反則金制度が社会に問いかけています。
Writer: 中島みなみ(記者)
1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。





いっそのこと原付免許(法規のみ)は義務教育終了時点での必修とし、中学卒業と同時に免許自体は取らせればいい
交通ルールなんて幼稚園や小学校でちょこっとやる交通教育で終わってる人も少なくなく
それなのに大人のルールではこうだからといっても伝わりにくい
「免許のないやつは道路に出るな」くらいの常識になってなきゃ知らなかったで責任逃れを試みる人間が出るのは当たり前だし
社会教育の制度としても本腰じゃなさすぎるのも悪い
学生・未成年なら学校・親がこんな詐欺が流行っているからと注意する・その場での現金やり取りは詐欺・・そう教えればいいだけでは?。