バイクが「9万9800円」の衝撃…! 「激安のスズキ」の“兄貴分”とは? 販売29年のド定番スクーターに

当時5万9800円という価格で大ヒットしたスズキ「チョイノリ」。しかしその前に、チョイノリの“兄貴分”とも言えるコスパ最強のスクーターが発売されていました。29年もの期間存続した名シリーズです。

「チョイノリ」の7年前に生まれた“兄貴分”

 2000年代に「5万9800円」という破格の値段で登場し、大ヒットとなったスズキ・チョイノリ。日本のバイク史にその名を刻む小さな名車ですが、実はその7年前に、「チョイノリの兄貴分」とも言うべきコスパ最強のスクーターが発売しています。それが1996(平成8)年に初代が発売されたスズキ・レッツです。

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1996年発売の初代レッツ。これは14万4000円だった(画像:スズキ)

 初代レッツの価格は14万4000円でしたが、約3か月後の同年にラインナップされたレッツIIはなんと9万9800円。低迷しつつあったスクーター市場の中で、このコスパの良さから初代レッツを凌駕する大ヒットとなり、以降レッツシリーズは、スズキのスクーターを代表するブランドの一つになりました。

 14.4万円の初代レッツは、当時としてはかなりの高機能を持たせたスクーターでした。フロントのハンドル下部分を開閉させる仕組みのバスケットイン機能は、13Lもの大容量収納を実現。また、シート下にはフルフェイスヘルメットも格納できる、これまた大容量の20Lの照明付きパーソナルスペースを装備していました。

 この他、便利なインナーラック、コンビニフック、盗難防止機構のスタンドロックなど、ライトユーザーにとって欲しい装備をいくつも実現。それでいて、最高出力6.8psというパワーも備えた2サイクルモデルで、当時のスズキが相当な力を込めて開発した自信作でした。

 ただし、これだけの機能を装備したことで、14万4000円という値付けになったわけですが、「やり過ぎ」といったスズキ社内の意見があったのか、レッツIIでは機能を限定。バスケットイン、スタンドロックなどを省き、見事10万円を切る9万9800円の価格を実現させました。

 果たしてレッツIIは大ヒットに至り、後にはディスクブレーキ仕様のS、ローシート仕様のL、スポーツタイプのZZ、上級仕様車のGなどもラインナップ。初代が販売終了となった以降も、レッツIIは2007(平成19)年までの11年間の販売され続けるメガヒットとなりました。

 なお、このレッツIIの販売期間中、2003(平成15)年に登場したのが、前出のチョイノリです。おそらくはレッツIIの販売モデルを参考に5万9800円という破格値で登場したと思われます。これが正しければレッツIIという兄貴分がいなければ、チョイノリの誕生はなかったように感じます。

【違いナニ!?】これが「14.4万円版」の3か月後に出した「9.8万円スクーター」です!(写真)

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