最新「無人システム」が使い物にならない!? 米軍の掃海部隊がボロボロな理由 機雷処理で“世界屈指の海自”に白羽の矢が立つ日

現在、アメリカ海軍はイランの港湾の封鎖と、戦略的に重要なホルムズ海峡の掃海という任務を同時に与えられています。しかし、この掃海分野こそ米海軍の意外な弱点となっています。いったい何が起こっているのでしょうか。

ホルムズ海峡の封鎖と掃海問題

 2026年4月後半時点で、ペルシャ湾のホルムズ海峡では、イランとアメリカの双方が、関与する船舶を封鎖の対象とするという複雑な状況になっています。ただ、そのなかで一連の軍事衝突の発生以来、米軍艦艇がホルムズ海峡に進入した主目的が、機雷除去の準備としての海域の安全確保である点に注目すべきでしょう。

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2010年11月、ホルムズ海峡で機雷を爆破処分したアヴェンジャー級掃海艦「スカウト」(画像:アメリカ海軍)。

 各種報道によれば、4月初旬からイランがホルムズ海峡一帯に機雷敷設を実施した模様です。今後、停戦合意が果たされて民間船舶が通行可能になっても、機雷が存在していては意味がないため、掃海を実施するのは当然の判断です。また同時に、掃海範囲を拡大することで、イランが再び機雷敷設しにくくすることも狙いに含まれます。

 この掃海作戦に際して、トランプ米大統領はSNSで「世界各国のため、ホルムズ海峡の機雷を一掃する作業を始めている」と投稿し、同盟国や関係国のシーレーン確保を名目とした行動であることを強調しています。

 実際、4月中旬時点で、アメリカ海軍はミサイル駆逐艦「フランク・E・ピーターセン」と「マイケル・マーフィー」の2隻を、掃海任務の一環でホルムズ海峡に投入したと発表しています。

 ただ、ミサイル駆逐艦には掃海能力はありませんから、この動きは周辺海域の安全を確保して、続く掃海部隊の護衛に就かせるという判断なのでしょう。しかし、実際に掃海を実施するとなると、アメリカ海軍には容易に乗り越えることが難しい壁に直面しそうです。

【写真】「機雷」の実物、人物対比で見る

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