N700Sは新幹線“最大勢力”に!? 九州らしい個性派「かもめ」は他のN700Sと何が違うのか

大量に増備されているN700系新幹線。N700系をN700Sで置き換えていることから、新幹線最大勢力に成長する勢いですが、その中でもオンリーワンの個性を発揮しているのが、西九州新幹線用のN700S 8000番台です。普通のN700Sと何が違うのでしょうか。

座席の増加は「リレーかもめ」が関係?

 1号車はグレーの「菊大柄」、2号車はグリーンの「獅子柄」、3号車はベージュの「唐草模様」と変化しているところはデザインのJR九州らしさです。

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西九州新幹線N700S 8000番台の車内(安藤昌季撮影)

 4~6号車の自由席は、座席はN700Sと同じ2+3列座席ですが、シートモケットをイエローに変更。床の模様も変えています。座席は、N700Sの普通席と同じで、背もたれの上縁が体の重量を分散させにくい形状であること以外は、よくできています。編成定員は391人で、800系1000番台の384人より増えています。逆に、自由席を2+3列にしなかったら、定員がかなり減ったものと考えられます。

 在来線特急「リレーかもめ」との連携を考えるなら、定員減少は許容できなかったのでしょう。

 なお、東海道・山陽新幹線のN700Sでは見られませんが、「かもめ」には座席に2列分の荷物スペースが備えられています。しかし、車端部の特大荷物スペースは、他のN700Sと同様となっています

 他の新幹線と接続していないため、営業用車両ですがY1編成とY3編成に軌道検測機器を、Y2編成に架線検測機器を搭載しています。ただし、車体傾斜装置は省略されています。

 車両全体としては、「水戸岡デザイン」の中では落ち着いた雰囲気を感じますが、N700Sとしては「個性あふれるオンリーワン」なところが大きな特徴といえます。

 今後、山陽・九州新幹線用のN700系はN700Sに置き換えられていくものと考えられます。本家ともいえる東海道新幹線では個室が設置されるなど、進化しており、置き換えの過程でさらに個性あるN700Sが誕生するかもしれません。

【個性的なN700S?】これが西九州新幹線「かもめ」です(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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