N700Sは新幹線“最大勢力”に!? 九州らしい個性派「かもめ」は他のN700Sと何が違うのか

大量に増備されているN700系新幹線。N700系をN700Sで置き換えていることから、新幹線最大勢力に成長する勢いですが、その中でもオンリーワンの個性を発揮しているのが、西九州新幹線用のN700S 8000番台です。普通のN700Sと何が違うのでしょうか。

座席の増加は「リレーかもめ」が関係?

 1号車はグレーの「菊大柄」、2号車はグリーンの「獅子柄」、3号車はベージュの「唐草模様」と変化しているところはデザインのJR九州らしさです。

Large 20260506 01

拡大画像

西九州新幹線N700S 8000番台の車内(安藤昌季撮影)

 4~6号車の自由席は、座席はN700Sと同じ2+3列座席ですが、シートモケットをイエローに変更。床の模様も変えています。座席は、N700Sの普通席と同じで、背もたれの上縁が体の重量を分散させにくい形状であること以外は、よくできています。編成定員は391人で、800系1000番台の384人より増えています。逆に、自由席を2+3列にしなかったら、定員がかなり減ったものと考えられます。

 在来線特急「リレーかもめ」との連携を考えるなら、定員減少は許容できなかったのでしょう。

 なお、東海道・山陽新幹線のN700Sでは見られませんが、「かもめ」には座席に2列分の荷物スペースが備えられています。しかし、車端部の特大荷物スペースは、他のN700Sと同様となっています

 他の新幹線と接続していないため、営業用車両ですがY1編成とY3編成に軌道検測機器を、Y2編成に架線検測機器を搭載しています。ただし、車体傾斜装置は省略されています。

 車両全体としては、「水戸岡デザイン」の中では落ち着いた雰囲気を感じますが、N700Sとしては「個性あふれるオンリーワン」なところが大きな特徴といえます。

 今後、山陽・九州新幹線用のN700系はN700Sに置き換えられていくものと考えられます。本家ともいえる東海道新幹線では個室が設置されるなど、進化しており、置き換えの過程でさらに個性あるN700Sが誕生するかもしれません。

【個性的なN700S?】これが西九州新幹線「かもめ」です(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス