「銀色の銀座線」01系がラストラン 車内が暗くならないようにした電車
特急とは異なる通勤電車の引退
1983(昭和58)年に帝都高速度交通営団(営団地下鉄)の車両としてデビューした01系は、合計で228両38編成が製造され、1985(昭和60)年には鉄道愛好家団体「鉄道友の会」が優秀な車両へ贈る「ローレル賞」を受賞。しかし2012(平成24)年に後継の1000系が登場してその数を減らし、2017年3月12日(日)、ついにその全車両が銀座線から引退しました。
今回の01系ラストラン「メモリアルトレイン」にゲストとして参加した鉄道写真家の中井精也さんは「特急などと違い、通勤電車は人知れずなくなっていくことが多いです。01系は今回、大勢が見送るなか引退でき、良かったのでは」と話します。
01系は銀座線から引退しましたが、その車両自体は東京メトロの中野車両基地に3両、動く状態で保存されており、訓練で使われています。今後、車両基地のイベントなどで懐かしい姿を見かける機会があるかもしれません。
また2015年から、東京メトロより譲渡された01系が熊本電鉄で“第2の人生”を送っており、銀座線時代の6両編成とは異なる2両編成で走る姿を見ることが可能です。東京メトロ東西線葛西駅付近の「地下鉄博物館」にも、01系先頭車両の運転台カットモデルが展示されています。
【了】
ドア上の停車駅案内表示が2両一組3パターンの編成に乗るとうれしかった。
このさよならに乗りました。私も、先代2000形の照明消灯が怖くて嫌な思いをした口です。
何回か通勤形のさよならを見てきましたが、大半が人知れず解体されていくのを何度も見ました。それが廃車回送ですが、客をのせて走る運命を最期まで持たせてやれたのはよかったと思います。