在来線「国内最速」のDNAは継承されるか 京成スカイライナー“3代目”を振り返る
2010年、日本の在来線最速となる160km/hを掲げた京成電鉄の「スカイライナー」新AE形が登場しました。それから15年、京成は新型特急車両の開発に着手したことを発表。ここで、在来線最速特急を振り返ってみましょう。
新型導入で気になる新AE形の今後
内装のテーマは、公共空間への知的な配慮や透明感・優しさを意識した「凛」です。客室内はドーム型天井で開放感を演出。AE100形の倍の数の蛍光灯で照度を確保しつつ、間接照明で落ち着いた空間を実現しています。床には日本の伝統を取り入れ、市松模様が描かれました。
座席間隔は1050mm、座席幅は470mmとなり、AE100形の1040mmと450mmよりもゆとりが生まれています。また、鉄道座席として初めて新素材の「バネックス」を採用し、底つき感のない座席を実現。座席下の暖房ヒーターは吊り下げ式にして脚部も細くすることで、足元の空間を拡大しています。
座席鉄の筆者(安藤昌季:乗りものライター)としては、背もたれがやや固めで形状が直線的なものの、座席間隔や幅は満足でした。折り畳みテーブルや網ポケットなどが備えられ、1時間以内の乗車時間としては充分な座席と感じました。
空港アクセス特急なので各車両に荷物置き場があります。新AE形は、AE100形の2倍のスペースが確保されています。
日暮里~空港第2ビル間の乗車時間は36分と短いものの、4号車にはフリースペースとしての「サービスコーナー」が設けられ、カウンターと飲料自販機が設置されています。
新AE形は、朝夕の京成本線経由の「モーニングライナー」「イブニングライナー」、臨時列車「シティライナー」としても運行されています。
なお、京成は新型の特急車両を2028年度に導入し、押上~成田空港間で運行すると発表しました。新AE形より控え目の流線形の車両イメージが示されています。どのような運行形態となるのか、国内在来線最速の160km/h運転は受け継がれるのか、京成の次の手が注目されています。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。





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