「飲食物持ち込み禁止」の観光列車、食事を事前注文せず乗ったら「えっいいんですか!?」の連続だった…その結果
JR四国が運行する観光列車「ものがたり列車」は原則、飲食物の持ち込みが禁止されています。食事を事前注文せずに乗り込んだところ、意外な展開が待っていました。
「お会計を」→やられたっ!
肱川河口に架かっている1935年8月完成と日本最古の道路可動橋・長浜大橋(通称・赤橋)が進行方向左側に見えてくる頃、「伊予灘ものがたり」のオリジナルグッズといった土産品のサンプルを持ったアテンダントが席に回ってきました。そこにはしっかりとした“計算”がありました。
アテンダントは発車前後には飲食物の注文を積極的に聞き、最大のクライマックスである瀬戸内海沿いを走行中に記念撮影をしてくれます。このため、それらの間に土産品の注文を聞いて回るのです。
オリジナルグッズはキーホルダー(1300円)や「ひのきの木工コースター」(800円)、ピルスナーグラス(1000円)、クッキーアソート(1200円)など。よりどりみどりで、あれこれと注文してしまいました。
プラットホームが大洲市と伊予市にまたがる喜多灘駅を通り過ぎると、隣の串(伊予市)の手前に「地上から浮かんで走っているような感覚を楽しめる」(アテンダント)という名所が。これは地上から18mに架かる本村川橋梁(通称・串の鉄橋)で、橋の防護柵が車窓からは見えないため“空中散歩”の気分を味わえます。
串の次が下灘(伊予市)で、晴れた日にはプラットホームの前に広がる瀬戸内海に美しい夕日が沈む様子を堪能できます。下灘で約10分停車し、アテンダントは乗客に「列車からメロディーから流れたら出発の合図ですので、流れ始めましたら車内にお戻りください」と呼びかけました。
下灘を出発後に食事のラストオーダーがあり、会計の段取りになりました。このとき、筆者は「伊予灘ものがたり」のもう一つの“計算”に舌を巻きました。クレジットカードのようなポストペイ(後払い)によって利用者は大船に乗ったつもりになり、食事や土産品を気前よく頼んでしまうのです。
筆者も「下灘カヌレセット」に加えてさまざまな土産品を買ったため、支払い金額は5500円に達しました。
隣の伊予上灘(伊予市)には計3匹いる犬と猫の「福駅長」と地元住民が見送ってくれましたが、残念ながら「道後編」は通過するため一瞬のご対面でした。次に「伊予灘ものがたり」に乗車する際は、下灘に加えて伊予上灘にも止まる「双海編」を選ぼうと考えています。
その際には、気になりながら注文しなかった「らぶかん」を味わおうと思います。次の「伊予灘ものがたり」のポストペイも、今回に勝るとも劣らない高額になることは“既定路線”となりそうです。
Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。





伊予灘ものがたりきちんと予約して乗りました。とてもよかったです。なんかこの記事は持ち上げてるんだか貶してるんだか…お土産買わされたみたいな表現とかちょっと不快です。実際には乗務員さんもとても気持ち良い対応ですし食事がなくても楽しめると思います。ぜひみなさん乗ってくださいね。
当日、隣で乗車してました。
本当に素敵な時間でしたね。
あいにくの天気でしたが、「空と海が同じ色の珍しい日です。」とのアナウンスも気が利いてて好きでした。