砂利が落ちてきそうなんだが… 風に舞って後続車を直撃も!? 「トラックの砂利積み」にはルールがあるのか、専門家に聞いた

砂利を山盛りに積んだトラックを見かけることがありますが、風に舞い飛び散ることも少なくありません。こうしたトラックに対し、「積み方」に関する明確なルールはあるのでしょうか。専門家に解説してもらいました。

トラックの「砂利の積み方」には明確なルールがない

 幹線道路などで砂利を山盛りに積んだトラックが走っていることがあります。なかには、砂利が風に舞って、周囲に撒き散らしながら走行している姿も。後続車のクルマのボディやガラスに砂利があたりトラブルになるケースも少なくないようです。

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後続車にとっては、ヒヤッとする「トラックの砂利積み」。風に舞って、砂利を撒き散らしながら走るケースも(画像:写真AC)

 ここで素朴な疑問も浮かびます。あのトラックの砂利積みには明確なルールがあるのでしょうか。

 元大型トラックドライバーの交通心理士で、近畿大学・生物理工学部の島崎 敢教授によると、本来「砂利は1つでも道路に落としたらアウトだ」とする一方、肝心の「砂利の積み方」に対する明確なルールは存在しないとも言います。

「最大積載量さえ守っていれば、『砂利や土砂を山盛りにしてはいけない』といった、盛り方そのものに関する明確なルールがあるわけではありません。ただし、重いものは低くしか積めませんし、軽いものであれば多少高く盛っても重量的には問題ないということになります。

 一方、法律を厳密に読めば、砂粒1つたりとも落としてはならない、ということにはなります。

 しかし、現実にはこれを厳格に運用するのは難しく、道路には砂粒など普通に落ちていますし、タイヤで巻き上げたものと荷台から落ちたものの区別はほぼつきません。

 道路交通法の目的は『道路の安全と円滑』ですから、砂粒1つ落とした車を取り締まることで大渋滞が起きるようでは、その目的に合致しません」(島崎教授)

 ルールは基本的に目的が最優先であり、目的に照らして合理的に運用されるべきものだといいます。実際には、「見るからに何かを落としながら走っているような場合は取り締まりの対象になりますが、砂粒レベルで摘発されることは現実にはないでしょう」とのこと。

 厳密なルールが存在しないからこそ、砂利を山盛りに積んだトラックが普通に走っているということになりますが、その上で、島崎教授はトラックドライバーが守るべきポイントは大きく2つあるともいいます。

「砂利や土砂の積み方について、守るべきポイントは『最大積載量を超えないこと』『積荷を落とさない・飛散させないこと』の2つです。

 これを守るために、ダンプなどの荷台の側板(アオリ)を継ぎ足して高くする例もありますが、こういった改造は禁止されています。荷台を大きくすることで過積載に繋がるからです。

 砂利を飛散させないために、シートをかけるのは有効な対策です。ただ、比較的飛散しにくい大きめ砂利や石を積んでいる場合は、シートをかけなくても飛散はしないので、シートをかけることをルール化することはできません。厳格なルールがあるわけではいありませんが、ドライバーや事業者は、『砂利や土砂などを落とさない』という目的を達成するために、荷物の性質に応じた対策をすべきだと思います」(島崎教授)

【距離空けて!】これが「落ちてきたら激ヤバ」な砂利を積んだトラックです(画像)

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