50万都市の駅前が「まるで砂漠」 アリーナ計画は“早すぎる頓挫” 71年ぶりの新装から進まぬ再開発の着地点は 松山駅

高架化により71年ぶりに新装された県都の代表駅・その駅前再開発が遅々として進まず、地元住民が「砂漠のようだ」と肩を落としています。目玉となるはずだった大型施設の建設計画も見直しを迫られ、混迷を深めています。

アリーナが頓挫しても「新幹線」がある?

 松山駅周辺の再開発は、次期松山市長選の争点になるとの見方も出ています。地元情報筋は勤務先の初任地が松山支局だった筆者(大塚圭一郎:共同通信社経済部次長)に対し、4期目の任期が2026年11月27日で満了する野志市長の「5期目の出馬が濃厚」と明かし、「対抗馬として愛媛県議会議員が立候補し、野志市長との間ですきま風が吹いている中村(時広・愛媛県)知事が応援するとの観測もある」と解説しました。

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松山駅東口の様子(大塚圭一郎撮影)

 実際、中村知事は3月23日の記者会見で松山駅前について「今は何もない状態だ」とし、「今からやっても5、6年はこの状態が続いてしまうので、がむしゃらにどうするのか議論してほしい」と、いら立ちを隠しませんでした。松山市長選を巡っては、無所属新人の元四国電力社員の男性が出馬の意向を固めたと報じられています。

 難路の松山駅前再開発ですが、野志市長は「将来の新幹線駅の併設を見据えて検討する」とも明言しました。

この「新幹線」とは、1973年に全国新幹線鉄道整備法に基づいて建設すべきだとする「基本計画路線」に入りながら、半世紀余りにわたって進展のない「四国新幹線」構想のことです。実現すれば松山市にも乗り入れることになり、予讃線の松山駅に隣接して新幹線の高架駅を造ることが想定されています。

 松山駅の2階東側の待合スペースは窓に沿ってベンチが並んだ簡素な構造になっており、関係筋はこのスペースが「新幹線の駅ができる場合、予讃線と乗り換える改札口になるだろう」との見通しを示しました。

「砂漠」とも揶揄される松山駅前の再開発が軌道に乗り、ひいては四国新幹線の線路が延びてくる日は来るのか。松山市にとっての「80年、100年に一度の大きなプロジェクト」の真価が問われます。

【図/写真】これが松山駅の「新幹線乗り換え改札」になりそうな場所です!

Writer:

1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。

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コメント

2件のコメント

  1. 松山市駅がもりあがってるからでは?

  2. とっとと市長は退陣しろ

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