「なんてことを…」SNSも住民も騒然! 築100年の名駅舎「ド派手色に塗り直し事件」実は過去にも炎上!? 仕掛け人の思い
築100年の木造駅舎が「真っ黄色に塗られている」――SNSでも一部話題にもなった駅のリニューアルが完了しました。鉄道ファンの度肝を抜いたこの出来事、実は過去を振り返ると前例がありました。
実は23年前にもあった滝宮駅「塗装炎上騒ぎ」
前述したとおり、その奇抜ゆえに鉄道ファンや近隣の住民、SNS上でも賛否ある滝宮駅ですが、実は今回のような塗装による“炎上騒ぎ”は初めてではありません。
白地に水色とピンクのパステルカラーだった駅舎リニューアル前の塗装は、2003年に施されたもの。それまでは、1926年開業時からほぼ変わらない木造駅舎らしい木目を生かしたシックな色使いでしたが、イメージチェンジを図る狙いがありました。
このころ、瓦町駅の駅ビルで展開していたコトデンそごうが、一連のそごうグループ破綻の余波を受けて閉店し、親会社であった高松琴平電鉄も民事再生法の適用を受け、経営再建の緒についたばかりでした。新経営陣が最初に取り組んだのが、自動券売機の設置を含む駅舎のイメージ改善だったのです。
なお、滝宮駅と同様のイメージチェンジは志度線の琴電屋島駅、琴電志度駅、長尾線の長尾駅をはじめ元山駅、高田駅でも行われ、うち滝宮駅を含む琴電屋島駅、元山駅は2009年に近代化産業遺産に登録されています。
滝宮駅が塗り直された当初は今回と同様、伝統を重んじる鉄道ファンや近隣から「派手すぎる」などの意見が飛び交い、元に戻すよう投書もあったそうですが、時とともに地域に親しまれる風景となっていました。
今回の滝宮駅お披露目テープカットに駆け付けた高松琴平電気鉄道の鉄道本部長 藤本重信さんは「ライオンズクラブをはじめ地域の方々に感謝です。ことでんとしても他の単色系名駅舎をもつ鉄道会社とのコラボなどいろいろ考えていきたい」と今後の活用に前向きな姿勢をみせていました。
近くでうどん喫茶を営んでいる方に聞いても「最初見たときは派手なことを……と思ったが、見ていくうちに、これはこれでかわいい駅になった」と目を細めていました。2回目になる「なんてことでしょう駅」は地域のランドマークとなるのでしょうか。
Writer: 坪内政美(スーツの鉄道カメラマン)
1974年生まれ、香川県在住。いつでもどこでもスーツで撮影に挑む異色の鉄道カメラマン・ロケコーディーネーター。各種鉄道雑誌などで執筆活動をする傍ら、予土線利用促進対策協議会のアドバイザーやテレビ・ラジオにも多数出演するなど、鉄道をワイフワークに活動している。著書に「鉄道珍百景」「もっと鉄道珍百景」「駅スタンプの世界」「100万キロを走ったセドリック」(いずれも天夢人刊)がある。





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