これが都電…!? まるで「走る工芸品」の特別車両がデビュー “水戸岡デザイン”乗客にはどう映る?
東京の都電荒川線で2026年4月、水戸岡鋭治さんがデザインしたリニューアル車両の運行が始まりました。
乗客にはどう映る?
乗車の当日、8501号車は荒川車庫→王子駅前→三ノ輪橋→荒川車庫の順で運転されていましたが、このうち王子駅前から三ノ輪橋まで乗車してみました。
乗客の中には、荒川車庫から乗って王子駅前で降り、王子駅前から再び乗るという8501号車目当ての人も見られました。この車両を目当てに乗車を楽しむ人に加え、沿線ではカメラやスマートフォンを構えた人も数多く見られました。特に人が多かったのが、終点の三ノ輪橋でしたが、下町の風景写真の撮影を楽しむ題材として8501号車を絡めて撮影する人もいて、電車のファンの割合は少ないように見受けられました。
8501号車に偶然乗り合わせた乗客の反応は薄いように見えましたが、沿線では「珍しいのが来た」ということで反響があるように見受けられました。
車内では、水戸岡さんのデザインの特色として、小さなテーブルが各所に配置されています。車いすスペース脇にもテーブルがあり、高齢者が荷物を置いて利用する姿も見られました。
この車両はイベント列車としても活用でき、その際はテーブルが増設できるように造られています。小さなテーブルは座った時には便利なものの、ラッシュで混み合っていると体を圧迫するものでもあります。ラッシュには不向きな車両になってしまうのかもしれません。
また、水戸岡さんのデザインの特色で、座席の座面が薄くなっています。薄い座席は長時間の着席には向かない傾向にありますが、距離の短い荒川線であれば問題ないのかもしれません。
運行開始当日は、日中に1往復だけ8501号車が使用されました。長期間の使用やラッシュに耐え得るものなのか、様子見なのかもしれません。
都電荒川線の車両基地がある荒川車庫前(荒川電車営業所)で、事前の運行スケジュールを条件付きで公開しています。実際に走った場合には、都営交通アプリの都電走行位置でも現在位置をアイコンで知ることができます。
Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)
1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。





コメント