腰痛を抱えて「常にダッシュ」!? 湿布が友達のベテラン自衛官が挑む過酷な学び直し 海自「C幹」のリアルな江田島生活

自衛隊の幹部登用ルートのひとつである「C幹」。ベテランの海曹長や准尉から選出される叩き上げのコースですが、彼らを待っているのは広島県江田島市の「幹部候補生学校」での過酷な訓練生活でした。

時間がない! アイロンがけと「総短艇」に追われる日々

 やこさん曰く、いざ入校してみると、まず「制服の整備」に苦労したのだとか。幹部ともなると、より一層、完璧な身なりが求められますが、そもそも整える時間がありません。支給される官品の制服2着だけではアイロンがけは回らないため、自腹で制服を追加購入してローテーションしたとのこと。隊舎の4人部屋で全員がアイロンを使うので、譲り合いの精神も試されます。

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海上自衛隊幹部候補生の野外戦闘訓練。艦艇乗組員といえど、陸上戦闘を想定したカリキュラムはあり、小銃や拳銃の射撃訓練も行う(画像:海上自衛隊)

 そう、C幹はとにもかくにも時間に追われているのも特徴です。ほかの課程と違って4か月という短期間に多種多様なカリキュラムを詰め込んでいるため、余裕がないのです。食事もお風呂も移動は基本ダッシュ。常に走り続ける生活の結果、湿布とテーピングが友達になるのだとか。ちょっと防大みたいですよね。

 もしかして訓練よりも日常生活のほうが大変なのかと思いきや、訓練もしっかりと地獄でした。

 なかでも恐れられていたのが「総短艇用意」の号令です。今やっていることをすべて中断し、全力で船着場まで走って短艇(カッター)を漕ぎ、競争するというものです。

 隊舎からグラウンドを抜けて約400~500mを全力疾走。ルートも決められており、要所に採点官の目があるためショートカットは不可。シーマンシップと団結を養うための訓練とのことですが、民間人としては「他に方法あるのでは…?」とつい思ってしまいます。

 どんな状況でも即応できる幹部の資質を叩き込むという意味では、これ以上ない実践訓練なのかもしれません。

【マンガで解説】ギックリ腰!? これが「地獄の江田島教育」の概要です

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