欧州の展示会は“出禁” ロシアの最新ステルス戦闘機「アジアの国王に直接アピール」大成功!? 導入のメリットとデメリット
マレーシアで開催された防衛装備展示会「DSA2026」では低調だったロシアですが、その後マレーシア国王をSu-57E戦闘機のデモに招待。次期戦闘機選定を巡るロシアの本気度はいかばかりでしょうか。
展示会のあとに"大どんでん返し”のメインイベントが!?
しかしDSA2026の閉幕から約2週間後の5月8日に、マレーシアのイブラヒム・イスカンダル国王が、モスクワのジュコフスキー国際空港で開催されたSu-57Eのデモンストレーションに出席したという報道を目にしました。
なるほどロスオボロンエクスポルト、さらに言えばロシアはこのイベントを本番と位置づけており、DSA2026は前座にすぎなかったのだなと思いました。
マレーシア国王は各州の世襲の首長(スルタン)が、国民から選挙で選ばれて5年交代で務める輪番制で、ドイツなどの大統領に近い、象徴的な存在です。このため安全保障に関しても中東などの国王のような強い権限は無いのですが、軍の最高司令官であることには変わりはなく、国王をデモンストレーションに招待できたことは、ロシアにとって大勝利と言って差し支えないでしょう。
欧米製兵器との「ちゃんぽん」はアリなのか
マレーシア空軍は2026年5月現在、ロシア製のSu-30MKMとMiG-29、アメリカ製のF/A-18C/D、イギリス製のホーク200、4種類の戦闘機を運用しています。
このうちホーク200とMIG-29は韓国/アメリカ製のFA-50による更新が決定していますが、マレーシア空軍はこの計画が一段落する2029年より、退役が2035年ごろからと予定されているF/A-18C/DとSu-30MKMを後継する新戦闘機「MRCA」の選定を本格的に開始すると明らかにしています。MRCAの候補機にはフランスのダッソー・ラファール、韓国のKF-21、そしてSu-57Eの名前が挙がっています。
前に述べたようにSu-57Eはアルジェリアにしか輸出されていませんが、アルジェリアや、導入候補国として名前が挙がっているベトナムのような、ロシアにとっての「お得意様」ではなく、欧米や韓国などからも防衛装備品を購入しているマレーシアでMRCAの座を射止めることができれば、苦戦を強いられているSu-57Eのセールスにも弾みがつくでしょう。





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