欧州の展示会は“出禁” ロシアの最新ステルス戦闘機「アジアの国王に直接アピール」大成功!? 導入のメリットとデメリット
マレーシアで開催された防衛装備展示会「DSA2026」では低調だったロシアですが、その後マレーシア国王をSu-57E戦闘機のデモに招待。次期戦闘機選定を巡るロシアの本気度はいかばかりでしょうか。
Su-57E導入のメリットとデメリット
マレーシアにとって最大の仮想敵国であるシンガポールはF-35の導入を決定しており、仮にマレーシアがSu-57Eを導入すれば、シンガポールに対する航空抑止力が高まる事は間違いないでしょう。しかし、国家全体の防衛力という観点では、必ずしもプラスにはならない可能性があります。
マレーシアは海軍が運用していたマハラジャ・レラ級フリゲートに、ノルウェー製の対艦ミサイル「NSM」(Naval Strike Missile)の搭載を計画しており、メーカーのコングベルクディフェンスと契約も締結していたのですが、ノルウェー政府は2026年5月になって突然、マレーシアに対するNSMの輸出許可を取り消してきました。
ノルウェー外務省はNSMを含む同国の防衛技術の輸出を同盟国および最も近いパートナーに限定し、マレーシアは除外すると発表しています。
ノルウェー政府がNSMの輸出許可の取り消しを通告してきたのは、国王のSu-57Eのデモンストレーション参加よりも前の話なので、直接関係は無いのかもしれません。しかし、神経を尖らせるロシアからの防衛装備品を検討しているマレーシアに対するヨーロッパ諸国の風当たりは、しばらく強くなっていく可能性もあります。
Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。





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