砲弾より安い!? あり得ないコスパの英国産「超音速ミサイル」日本に猛アピール 横にも縦にもめっちゃ飛ぶ!? 島嶼防衛の切り札かも

ウクライナ戦争で再評価される「砲兵火力」。しかし日本には、広大な海と島々という特有の地理的事情があります。陸上自衛隊が持つ火砲の射程不足を解決するかもしれない、イギリス生まれのユニークな兵器が登場しました。

横だけじゃない!「めっちゃ高く飛ぶ」だから強い!

 りゅう弾砲から発射されたセプターは、高度約30kmまで急上昇します。そこでGPSによる誘導を受けて目標の正確な位置を把握し、以降は内蔵式のIMU(慣性計測装置)により目標へと滑空していきます。ここで重要なのが、既存の誘導砲弾との差異です。

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陸上自衛隊の19式装輪自走155mmりゅう弾砲(画像:陸上自衛隊)。

 たとえば、アメリカ陸軍が運用しウクライナにも供与されたエクスカリバーは、目標への誘導をGPSにより行います。しかし、ウクライナ戦争でロシア軍がGPS妨害システムを多用したことで、その誘導性能が著しく低下することが確認されています。

 これは、砲弾の到達高度が約6km程度であるのに対して、GPS妨害の有効高度は約10kmにまで及ぶため、正確な位置情報が取得できなくなることが原因です。これと同様の問題は、陸上自衛隊が試験導入を決定した誘導砲弾のヴルカーノにおいても、当てはまり得ます。

 対して、セプターは高度30kmという妨害が及ばない高高度でGPSによる位置情報を取得し、滑空時にはIMUにより誘導を行うため、GPS妨害による影響を受けないとのこと。加えて、通常の誘導砲弾では放物線のような弾道軌道を描いて飛翔するのに対して、セプターは滑空飛翔をするため目標を直上あるいは背後からも攻撃することが可能だといいます。

 そのうえ、射程は150km以上を目指して開発が進められているため、これが実現すればある程度の島嶼間射撃も可能です。また、ティベリウス社では移動目標を攻撃可能なセンサーを搭載するタイプの開発も予定しており、りゅう弾砲による対艦攻撃も可能となるかもしれません。

 ティベリウス社の担当者によると、セプターの開発は順調に進んでいます。2026年4月に、アメリカのニューメキシコ州にて155mmりゅう弾砲からの発射およびラムジェットエンジンの点火試験に成功。6月には中東にて射程80kmの発射試験、そして8月には中東およびウクライナの射撃試験場において射程120kmかつ目標への誘導も含めた発射試験を実施予定とのことです。

【これで撃てます!】陸上自衛隊が運用する各種りゅう弾砲を写真で見る(画像)

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