家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
アメリカに発着する航空旅客便の搭乗券に、まれに「SSSS」という4文字が印字されることがあります。これは一体何を意味し、もし印字されたらどう対処すればよいのでしょうか。
待ち受ける入国審査に100人の列
手荷物検査とボディーチェックを終えると、妻の搭乗券には赤い印が押されていました。さらに入国審査官が気づくように、「SSSS」の文字の脇に紫の蛍光ペンで矢印を書いていました。この段階で赤色の専用ケースは回収されます。
カナダからアメリカに入国する場合、ユニークなのはカナダでアメリカの入国審査をすることです。「SSSS」の搭乗券の場合、審査官からの質問項目が増えて普段より長くかかると予想しました。
エア・カナダAC8634便の搭乗開始7時50分までは55分、出発時刻(8時15分)15分前の搭乗締め切り予定時刻まで1時間5分あり、利用者が限られる早朝ということもあって十分余裕があると思っていました。
ところが、入国するのは2001年にニューヨークの世界貿易センタービル崩落などの同時多発テロに遭ったアメリカです。しかもドナルド・トランプ大統領(共和党)は不法移民の流入を阻止するように厳命しているだけに、「外国人の入国審査は、ジョー・バイデン前大統領(民主党)時代に比べて時間がかかるようになった」と耳にしていました。
案の定、外国人の入国審査には長い行列ができており、ざっと数えて100人近く並んでいました。しかも早朝のため審査官の人数が少なく、遅々としてなかなか進みません。近くに並んでいた利用者は「もう7時になるのに、これしか審査官がいないのか」と不満を口にしていました。
潮目が変わったのは7時半ごろで、出勤してきた審査官が加わって列の進み方が急に早くなりました。搭乗開始10分前の7時40分、ついに順番が来ました。
筆者は審査官にあいさつすると、アメリカを訪れる用件を英語で手短に伝えました。アメリカの入国審査時には顔写真の撮影や、指紋採取があり、この日は顔写真撮影でした。
撮影を終えた後、「SSSS」が印字された妻に対して質問が投げかけられることを想定しました。ただし、手荷物検査での教訓を踏まえると安易に助け船を出すことは避けるべきで、その場合には審査官に「妻に日本語で説明してもいいですか」と尋ねようと考えました。
ところが、事態は予想外の方向へ進みました。





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