アニメ世界が現実に!?「崖登るショベルカー」「4本足のクレーン車」から「虎みたいなモビリティ」まで 進化する「多脚メカ」の現在地

アニメやゲームでおなじみの「多脚ロボット」が、現実世界で続々と実用化されています。おなじみの「かにクレーン」から、ついに人が搭乗できる最新の四脚モビリティまで、進化し続ける多脚メカの最前線を紹介します。

四足歩行マシンに乗れる未来はすぐそこに

 アニメやマンガ、ゲームなどの作品中には色々な車両やロボットが登場します。その中で、ユニークな姿をしているものの1つが、カニやクモのような脚で移動する「多脚」のロボットです。広げた脚を活かして歩行し、場合によっては高い跳躍能力や移動能力を持っている描写がされています。空想の産物と思われがちなこの手の機械ですが、現実でも実用化や新製品の開発が進んでいます。

Large 20260618 01
メンツィムックの「スパイダー」(画像:サナース株式会社)。

 代表的なのは前田製作所が開発・製造する「かにクレーン」でしょう。これは、その特徴的なフォルムが人気を呼んだ珍しい作業用重機です。普段は脚部を折りたたんで移動する小さなクレーン車のような見た目ですが、重量物を吊り上げる際には四本の脚部(アウトリガー)を展開し、車体を地面に固定します。

 その“踏ん張る”姿がカニやクモが脚を展開しているように見えるため、「かにクレーン」という名称の由来にもなっています。小さく軽く、それでいてパワーがある使い勝手の良さ。愛嬌のある見た目と十分な実用性を備えた重機です。

 スイスのメンツィムック製重機「スパイダー」は、4本の大型脚とそれに付属する巨大なタイヤが特徴的な重機です。最大の特徴は、その名のとおり、クモのような「足上げ」ができる程の安定性にあります。足場の悪い環境での作業を得意とし、通常の重機が苦手とする急斜面であっても存分に作業が可能なほどです。

 搭載された腕部のパワーも凄まじく、アームで先端のショベル部分を地面に押し付け、車輪ごと本体を浮かせる離れ業も可能と、まさに“多脚多腕”な重機です。そのパワフルさから、被災地での復旧作業などにも用いられています。

 人を乗せてスムーズに移動するという目的では、ツバメインダストリの「アーカックス」が挙げられます。人型の上半身と、四脚それぞれに車輪がついた下半身で構成された人型のロボットのような出で立ちです。脚を動かして移動するのではなく、自動車のように四輪での移動を行うため、搭乗者に負担をかけにくい構造となっています。現状では重機としての利用ではなく、嗜好品、あるいはエンターテインメント面での需要が想定されています。

 川崎重工業が開発中のパーソナルモビリティ「コルレオ(CORLEO)」は、人間が背中に乗って移動可能な「虎」の様な形状をしています。車輪を使わず脚部を移動手段として使うことで、不整地や山岳地などを疾駆できる性能が期待されているモビリティです。この機体は2030年の「サウジアラビア・リヤド万博」での展示を経て、2035年の製品化に向けて開発が進んでいるとのことです。

 飛んだり跳ねたりはまだ難しいですが、「人が乗れる、脚を動かして走る機械」の実現は、すぐそこまで来ているといっても過言ではないかもしれません。

【カッコよさに全力展開】四つ足を使った機体たちの勇姿はこちら!(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  3. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  4. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  5. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号